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3季ぶりにCL出場権獲得。レバークーゼンのスタッフ陣は新体制への過渡期で元バルサ指導者から柔術王者、幅跳び王者まで個性派ぞろい

2022.05.15

テクニカルスタッフ。監督と信頼で繋がる、もう一つのチーム:レバークーゼン

年々重要度が増しているテクニカルスタッフ。最先端のトレーニングを、選手たちに正しく実践させ、成長を促し、そして勝利に導く、監督を頂点とした“もう一つのチーム”を各クラブがどのように編成しているのか、その実態に迫る。

※『フットボリスタ第89号』より掲載

 今、バイヤー・レバークーゼンは過渡期にある。2005年からスポーツディレクター、そして2018年からはマネージャー(スポーツ部門取締役)として強化を仕切ってきたルディ・フェラーが今夏に退任するのだ。2018年からスポーツディレクターを務めているジモン・ロルフェスが、新たにマネージャーに就任して後を引き継ぐ。

 すでにスタッフ人事については、ロルフェスが全権を握っている。今季就任したスイス人のジェラルド・セオアネ監督に連れて来られた腹心は、コーチのパトリック・シュナルビラーのみ。ロルフェスは自らのネットワークを使い、バルセロナBのコーチ、アルベルト・エンシナスをスタッフに加えた。

 エンシナスはコーチとしてセオアネ監督を支えつつ、若手を育てる役割を担う。ロルフェスは抜擢の意図をこう説明する。……

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ジェラルド・セオアネジモン・ロルフェスレバークーゼン

Profile

木崎 伸也

1975年1月3日、東京都出身。 02年W杯後、オランダ・ドイツで活動し、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材した。現在は帰国し、Numberのほか、雑誌・新聞等に数多く寄稿している。

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