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CBの代表ポジション争いは他国と別次元。なぜフランスから次々と名DFが生まれるのか

2021.09.01

2021年5月下旬に話題となったエメリク・ラポルトのスペイン代表としてのEUROメンバー入り。グアルディオラが「欧州最高の左CB」と言うタレントさえチームに入れず、候補者たちで3、4組は世界トップクラスのCBペアを作れるのが現在のレ・ブルーだ。それはなぜなのか? 文化、指導法、環境などからフランス特有のDF育成事情に迫る。

フットボリスタ第85号』より掲載

 一般的にDF、とりわけCBの育成は難しいと言われている。まずGKと同じく、長身で体格がいい、というフィジカル的な基準があるため、適応者が限られる。そして経験とともに能力が開花していくポジションであることから、早い段階での見極めが難しい。そうやって苦心して育てても、攻撃手に比べて移籍金が低いことが多く、財政的な見返りが少ないため、育成型クラブであっても攻撃手のように専門のコーチをつけるといった投資をしていない。

 しかしそんな状況の中、EURO2020に出場したフランス代表のメンバー選考で、攻撃的MFと並んで激戦区となったのがCBだった。

 最終的に選出されたのは、2018年のW杯優勝メンバーであり、現在このポジションのヒエラルキーの頂点にいるラファエル・バラン(レアル・マドリー)とプレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマン)。EURO予選からレギュラーに定着しているクレマン・ラングレ(バルセロナ)、2013年にA代表入りと古株だがビッグトーナメントの出場経験はないクル・ズマ(チェルシー)。そしてA代表未経験だったセビージャ所属の22歳、ジュール・クンデが選ばれるサプライズもあった。

 彼らの他にも、今夏バイエルンに加入したダヨ・ウパメカノ(22歳)や、昨季サンテティエンヌから移籍したレスターで活躍したウェスレイ・フォファナ(20歳)をはじめ頼もしい若手も控えている。また、そんな熾烈な争いを回避すべく、U-21までフランス代表でプレーしていたマンチェスター・シティのエメリク・ラポルトはスペイン代表に転向し、今回のEUROにはラ・ロハの一員として参戦した。

バイエルンでもさっそくレギュラーの座をつかんでいるウパメカノ

優秀なCBが育つ文化、指導法、環境

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小川 由紀子

ブリティッシュロックに浸りたくて92年に渡英。96年より取材活動を始める。その年のEUROでイングランドが敗退したウェンブリーでの瞬間はいまだに胸が痛い思い出。その後パリに引っ越し、F1、自転車、バスケなどにも幅を広げつつ、フェロー諸島やブルネイ、マルタといった小国を中心に43カ国でサッカーを見て歩く。地味な話題に興味をそそられがちで、超遅咲きのジャズピアニストを志しているが、万年ビギナー。

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