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【独占インタビュー後編】「監督として日本に戻りたい」。呂比須が明かす日本での指導者時代、そして現在の日本サッカーへの想い

2021.04.02

18歳で来日を果たし、10年間のプレーを経て帰化を選択。日本がワールドカップ初出場を果たした1998年フランス大会のメンバーに名を連ね、日本サッカー史にその名を刻んだ呂比須ワグナー。2017年にブラジルへ帰国し、現在は母国で活動している元日本代表FWに、ブラジル在住の藤原清美さんがオンラインインタビューで話を聞いた。

後編では、呂比須自身も日本で経験し、議論になることも多い監督ライセンス問題についての見解から日本での指導者時代の振り返り、そして現在の日本サッカーをどう見ているかなどを明かしてもらった。なお、呂比須自身が日本語を発した箇所を区別するため一部、カナ表記としている。

前編はこちら

議論になる“監督ライセンス”への意見

――ここからは、あなたの前にも一度は立ちはだかった監督ライセンスについての考えを聞かせてください。昨年ブラジルでプレーした本田圭佑選手が、時どきTwitterで問いかけることがあります。監督になるのになぜライセンスが必要なのかと。そして、それについてコメンテーターや元選手、監督たちなどが議論をすることもあります。特に、日本のライセンスの場合はヨーロッパや南米との互換性がないので要・不要の議論が起こりやすいというのもあるかもしれません。監督ライセンスの重要性についてはどう考えていますか?

 「僕は、監督がライセンスを取得するのは非常に大事なことだと思う。元選手であるかどうかにかかわらずね。僕はほぼ20年間プロとしてプレーしたけど、ライセンスを取った後、つまりはCBFアカデミーで受講した後、僕のサッカーはもっとオーガナイズされたものになったんだ。

 それ以前から、心の中や頭の中には僕がこうあるべきだと考える試合の仕方はあったんだけど、それを実践するためにどうオーガナイズするかという理論がなかった。……

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Jリーグアルビレックス新潟インタビューガンバ大阪呂比須ワグナー

Profile

藤原 清美

2001年、リオデジャネイロに拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特にサッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のTV・執筆等で成果を発表している。W杯6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTube『Planeta Kiyomi』も運営中。