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380試合で962回の介入…ブラジル全国選手権でのVAR活用事情

2021.03.02

2020年のブラジル全国選手権がようやく終了した。導入2年目を迎えたVARは概ね機能しているが、介入回数の多さや中断時間の長さには不満の声も出ている。2021年はVARセンターやVAR専門審判員の導入など改革も予定されており、その信頼性をさらに高める努力が続けられている。

 2月25日、2020年ブラジル全国選手権が、フラメンゴの逆転優勝をもって終了した。通常なら12月の第1日曜日に終わるはずが、パンデミックによるサッカー全体の中断のため、こういう日程となった。

 ブラジルサッカーメディアの現在の話題は、残る2020年コパ・ド・ブラジル決勝や、休暇のないまま突入する2021シーズンについて。そして、2020シーズンの総括の中でしきりに議論されているのが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の活用についてだ。

2020年のブラジル全国選手権は2月25日、フラメンゴの逆転優勝で幕を閉じた(Photo: Alexandre Vidal/Flamengo)

介入回数や中断時間には不満の声も

 スポーツ情報サイト『GloboEsporte.com』の集計によると、全20チームが38節を戦う全国選手権の全380試合で、VARが使われたのは338試合。そのために合計962回、試合が中断された。そのうち824回はVARとの交信、138回が主審によるオンフィールドレビューだ。……

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Profile

藤原 清美

2001年、リオデジャネイロに拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特にサッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のTV・執筆等で成果を発表している。W杯6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTube『Planeta Kiyomi』も運営中。