
ロナウドやイニエスタと才能を比較され、果敢なドリブルで注目を集めたヘセ。大ケガを機にキャリアは暗転し、私生活の乱れもあってゴシップばかりが伝えられるようになった。パリ・サンジェルマンを解雇されて1カ月が経過。彼のキャリアはどこにたどり着くのだろうか。
レアル・マドリーでは“ロナウドの後を継ぐ男”、スペイン代表では“イニエスタからバトンを渡される男”と評されたヘセ・ロドリゲスがパリ・サンジェルマンを解雇されて、1カ月ほどが経つ。この間、移籍先としてヘタフェ、ウエスカ、トリノなどの名が挙がったが、次々と消失。最近の報道では、フェネルバフチェへの移籍が最有力とされている。
トルコ行きが決まれば、これがまた「最終列車」と呼ばれるかもしれない。プロキャリア継続の最終便――。2019年1月のベティス行きもやはり「最終列車」と呼ばれていたのを思い出す。ただ、ここ数カ月間のヘセの言動を考えると、最終列車はすでに通り過ぎた後かもしれない。
「こんなに小さかったかな」
思えば2年前、ベティス行きの前にパリから伝わって来たニュースが、サッカー選手ヘセについての最後の朗報だった。いわく「7キロの減量をした」、「戦力外ながら真面目な練習態度でチームメイトとトゥヘル監督の尊敬を勝ち取った」。……
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Profile
木村 浩嗣
編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。