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食べられるコップも登場――サステナブルなサッカーファンになるために

2021.11.08

 11月12日までスコットランドのグラスゴーで「COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)」が開かれているが、私たちサッカーファンはこの地球のために何ができるのか? “サステナブルなスポーツファン”になるための4つの方法を『BBC』が紹介している。

交通手段や飲食物に留意

 2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すわけだが、それが達成できるかは一人ひとりの日頃の生活にかかっているのかもしれない。それはサッカーファンも例外ではない。スタジアムへ観戦に行く時も、少し心がけることでCO2の削減に貢献できるという。では、カーボンフットプリントを減らすために私たちはどうすれば良いのか?

 まずはスタジアムへの交通手段だ。健康のためにも徒歩や自転車が推奨される。距離がある場合は、車ではなく公共交通機関を利用しよう。もし車で行く場合は、何名かで相乗りすることを心がけよう。1人当たりの温室効果ガスの排出量が最も多い交通手段は飛行機で、次は1人で乗る車。それに比べると、電車は4分の1以下だという。

 食べ物にも意識を向けよう。最近は自分だけでなく、地球全体の健康を考えた「プラネタリーヘルス」という言葉に注目が集まっており、お肉屋や乳製品を断つことで、個人のカーボンフットプリントを3分の2ほど削減できるtという。そのためにもフルーツ、野菜、ナッツ、豆類を食する習慣を増やそうという話だ。さらに食品を輸送する際に発生する温室効果ガスを考えて、産地にも気を付けるべきだという。ビーガンは自身の健康だけでなく、地球にも優しい生き方というわけだ。

 飲料に関しては、使い捨てのカップを使用しないこと。最近はトッテナムやワトフォードなど、いろいろなクラブが使い捨てプラスチックの使用を禁止するようになっている。さらに今季マンチェスター・シティは「食べられるコップ」を試験的に採用してコーヒーなどを提供。プラスチックを使用しておらず、飲み終わった後はカップ自体も食べられるのでゴミも出ないという。

チケットやユニフォームでできること

 ペーパーレスも求められている。従来の紙のチケットを使用せず、可能な限りデジタルチケットを利用しよう。もし紙のチケットを使う場合は、リサイクルすることを心がけよう。1トンの紙を再生することで17本の木の伐採を止められるというのだから、捨て方も大切な行動になる。

 レプリカユニフォームに関してもできることがある。私たちの日頃の行動が生み出す温室効果ガスのうち、10%がファッションによるもの。例えばサッカーのユニフォームのようにポリエステル素材のシャツは、綿製品より2倍以上のカーボンフットプリントがあるという。

 最近は再生ペットボトル素材のユニフォームを導入するクラブも出てきているが、買わない方が地球に優しいのは当然だ。タンスに眠っている過去のユニフォームを着ることで、愛するチームだけでなく愛する地球も応援できる。

 ということで、車で試合観戦に行き、牛肉のハンバーガーを食べて、紙のチケットを使い捨て、ほとんど着ないサードユニフォームを購入する――そんな生活だけは避けるべきなのかもしれない。


Photo: Getty Images

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Profile

田島 大

埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。