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フィロソフィからの逆算。育成大国ベルギーの強豪で学んだ指導法(坪倉進弥インタビュー前編)

2020.06.02

ガンバ大阪、アカデミー改革の時 #2】

2020年シーズン、ガンバ大阪のアカデミー部門を統括する「アカデミー・ヘッド・オブ・コーチング」に坪倉進弥氏が就任した。長年横浜F・マリノスの育成部門で活躍してきた坪倉氏の“移籍”は驚きであったが、 前編ではその経緯やガンバ大阪でのミッション、育成方針、 JJP(JFA/Jリーグ協働プログラム)のプロジェクトで研修を積んだベルギーの強豪アンデレルレヒトでの学びについて話を聞いた。

ガンバには『柔らかさ』や『想像性』がある

――まずマリノスで20年以上、育成に携わってこられた坪倉さんが、ガンバに加入したきっかけを教えてください。

 「Jリーグのアカデミー全体が、世界で通用する選手、組織をブラッシュアップしていくという流れがここ数年であります。私もマリノスで長く指導していながら、自身の変化の必要性を感じていた中、新たなクラブでの魅力的なビジョンが自身の想いと重なり、という流れです」

――外から見ていたガンバアカデミーには、どういった印象を持っていましたか?

 「何度も対戦して、非常に攻撃的で魅力的なサッカーもするし、特にアタッカーが育ちトップで活躍しているという印象ですね」

――ガンバアカデミーで託されている仕事、役割は具体的にどういったものですか?

 「ガンバアカデミーという組織を、もうワンランク、ツーランク、ステップアップするために、ヘッド・オブ・コーチングとしてアカデミー全体のコーチングのまとめ役を託されています。共通認識のコーチングで、より計画性を持って選手を育成する現場よりのポジションです。すぐには結果が出ないことですけど、ただ1年1年の積み重ねで、5年後10年後に大きく変わってくれればいいなと考えています」

――マリノスと言えば、現在はシティ・フットボール・グループとの業務提携もあって攻撃的なチームとなっていますが、それまでは堅守、というイメージもありました。坪倉さんが指導をするうえで、核となる理想のスタイルがあると思いますが、そのあたりを教えてください。……

【特集】ガンバ大阪、アカデミー改革の時

Profile

金川誉

1981年、兵庫県加古川市出身。大阪教育大サッカー部では関西2部リーグでプレー(主にベンチ)し、2005年に報知新聞大阪入社。野球担当などを経て、2011年からサッカー担当としてガンバ大阪を中心に取材。スクープ重視というスポーツ新聞のスタイルを貫きつつ、少しでもサッカーの魅力を発信できる取材、執筆を目指している。