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瀬古歩夢に続いて水多海斗、中村草太が加入!世界遺産の街歩きも面白いル・アーブル観戦ガイド

2026.07.26

おいしいフランスフット #30

1992年に渡欧し、パリを拠点にして25年余り。現地で取材を続けてきた小川由紀子が、多民族・多文化が融合するフランスらしい、その味わい豊かなサッカーの風景を綴る。

footballista誌から続くWEB月刊連載の第30通算188は、新たに日本人2選手が加わったル・アーブルという“フランス最古のサッカークラブ”について、パリからの小旅行にもおすすめしたい、コンクリートの街並みが美しい「再建された都市」の魅力とともに紹介しよう。

水多の「経験」に注目、中村は「点取り屋としてもアシスト役としても」期待

 7月7日にMF水多海斗の入団が発表されたのに続き、10日後の17日にはサンフレッチェ広島のFW中村草太も期限付きで加入。

 昨シーズン、瀬古歩夢が奮闘したリーグ1のル・アーブルに、新たに日本人選手2人が加わった。瀬古はクラブ年間MVPに選ばれたほどの活躍ぶりだったから、その彼のパフォーマンスが日本人選手への道を拓いた形だ。

 瀬古にはこの夏、ステップアップの移籍も?という可能性があるけれど、もし今季もル・アーブルに残ってプレーするようなら、2024-25シーズン後半戦スタッド・ランスのように、日本人3選手が同じクラブにそろうことになる。ル・アーブル3兄弟、というのはちょっとゴロが悪いので、クラブの通称であるHAC(Le Havre Athletic Club)を使って“ハック3兄弟”といったところか。

 水多は2000年4月生まれの26歳、中村は2002年10月生まれの23歳、そして瀬古は2000年6月生まれの26歳。ということで、年齢順だと水多が長男、瀬古が次男、中村が末弟である。

 水多は前橋育英高校を卒業後、すぐにドイツへ渡ってプロとして活動しているから、今季はすでに海外プロリーグ8年目だ。今夏の新加入選手第1号となった水多について、クラブの公式サイトも彼のその豊富な経験にフォーカスしている。

 『26歳の攻撃的MF、カイト・ミズタが多彩なプレーを武器にチームへ加わる。7シーズンにわたってドイツでプレーし、ビーレフェルトやロートバイス・エッセンで経験を積んできた彼は、さらなるステップアップを目指してリーグ1に挑む。自身を“ハードワーカー”と称し、アシストを供給することが好きだというカイト。彼は3年契約を結び、背番号17を着用する』

 水多と同じ前橋育英高校出身の中村は、卒業後は明治大学に進学。エースとして関東大学サッカーリーグ1部で活躍し、3年次にリーグ優勝。2年連続で得点王とアシスト王をW受賞している。卒業後はサンフレッチェ広島に入団して、2025年シーズンと2026年のJ1百年構想リーグを戦った。プロ入り後の1年半で、公式戦14得点というのは頼もしい。

 公式サイトでは『小柄ながらも卓越したテクニックを持ち、スピードも抜群。点取り屋としてもアシスト役としても自在に活躍できる』と紹介されていた。

 サンフレッチェといえば、瀬古がグラスホッパー(スイス)に入団した時に先に所属していたのが、同クラブから加入した川辺駿(現サンフレッチェ広島)だった。その後、清水エスパルスから原輝綺(現名古屋グランパス)も加わると、瀬古はホテル暮らしだった原に食事を用意していた、と記事で読んだことがある。ル・アーブルでも3人で和気藹々(わきあいあい)と食卓を囲むことだろう。

 中村はセンターフォワード、あるいはサイドアタッカー、水多は攻撃的MF、そして瀬古はボランチ&センターバックということで、ポジションの違う3人で呼吸の合ったホットラインが形成されたら面白い。

 水多は昨シーズン、ドイツ3部のロートバイス・エッセンで9得点12アシストを挙げている。瀬古のロングフィードを起点に水多のアシストで中村がゴール、なんてコンビプレーも見られたりして!と楽しい妄想も膨らむ。

 そんな、日本のサッカーファンの注目度もアップしそうなル・アーブルについて、今回はご紹介したいと思う。

仏最古級の歴史、英国人によって設立された“本物感”、育成部門の高評価

 ル・アーブルは、フランス北西部のノルマンディー地方にある中心都市の一つで、海に面した港湾都市だ。

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Profile

小川 由紀子

ブリティッシュロックに浸りたくて92年に渡英。96年より取材活動を始める。その年のEUROでイングランドが敗退したウェンブリーでの瞬間はいまだに胸が痛い思い出。その後パリに引っ越し、F1、自転車、バスケなどにも幅を広げつつ、フェロー諸島やブルネイ、マルタといった小国を中心に43カ国でサッカーを見て歩く。地味な話題に興味をそそられがちで、超遅咲きのジャズピアニストを志しているが、万年ビギナー。

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