サッカーを笑え #46
2年連続の獲得失敗、そして金輪際なくなったニコ・ウィリアムスのバルセロナ行き。23歳のスペイン代表ウインガーは7月4日、「人生のクラブ」アスレティック・ビルバオと2035年までの新契約を締結した。
ニコ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)の電撃契約更新には驚いた。バルセロナへの移籍が確実視されていたからだ。
正直、ちゃんと追っていなかったのだが、スペイン代表で仲の良いラミン・ヤマルからの勧誘で煙が上がり、ラポルタ会長とスポーツディレクター、デコが太鼓判を押したことで油が注がれ、報道での「今週中」、「数日中」、「秒読み」というカウントダウンで爆発の時が迫っていたのは知っていた。
そもそも代表のエースクラスがバルセロナやレアル・マドリー、アトレティコ・マドリーへ行くのはニュースではない。スペインでは彼ら3強だけが現実的にタイトル獲得のチャンスがあるクラブ。成長、昇給、名誉のためのステップアップというのは当たり前で、普通のことである。
よって、ニコのバルセロナ移籍成立はニュースではないが「破談」はニュースである。しかも、あれだけクラブ肝煎りで盛り上げておいて、なぜ破談になったのか?
調べると、わかったことがいくつかある(いずれも報道ベースなので100%確実とは言えないことをお断りしておく)。
❤️ #AthleticWIN
Athletic significa familia.
#NicoWilliams2035 #AthleticClub 🦁 pic.twitter.com/6DMQmrGDz3
— Athletic Club (@AthleticClub) July 15, 2025
①バルセロナはラ・リーガが課す「年俸枠」をいまだクリアしていない
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Profile
木村 浩嗣
編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。
