
プレミアリーグ第36節、マンチェスター・ユナイテッドはクリスタルパレスに勝利し、再開後のリーグ戦でいまだに無敗を維持している。今シーズン、序盤戦ではクリスタルパレス、ウェストハム、ニューカッスル、ボーンマスなど下位チームを相手に敗戦を喫するなど、不安定さが目立っていた“赤い悪魔”。しかしそのムラっ気は今となっては影も形もない。
冬にポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが加入して以降、攻撃が劇的に改善。6月のリーグ再開後は、ケガから復帰したポール・ポグバも加わり、リーグ屈指の得点力を発揮するようになった。同リーグ第31節から第34節まで4試合連続で3点差以上のスコアで勝利しており、データ統計会社『Opta』によるとこの記録はプレミアリーグ初のものだそうだ。

機能し始めたユナイテッドの攻撃を語る上で欠かせないのは、B.フェルナンデス、ポグバ、そして10代にしてブレイク中のメイソン・グリーンウッドらの個の力だ。しかし、激変の理由は彼らの好調だけではない。それはオーレ・グンナー・スールシャール監督がチームに植えつけ始めているビルドアップ戦術にある。
プレミア屈指のタックラーは「諸刃の剣」
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Profile
内藤 秀明
1990年生まれ。大阪府箕面市出身。大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアリーグを語るコミュニティ「プレミアパブ」代表としてイベントの企画運営や司会を行っている。2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』を上梓。Twitterアカウント:@nikutohide WEBサイト:https://premierleaguepub.jp/ YouTubeチャンネル『ふとふれ』:https://www.youtube.com/channel/UCUqWyN9txseCK55qhqxPddA