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2021年夏に日本代表MF三笘薫が加入したブライトンと、その後レンタルされたクラブであり2022年冬には新たにDF町田浩樹も加わったロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズを所有している英国人オーナーのトニー・ブルーム。個人オーナーながら複数クラブの経営に参画する51歳の人物像、そして描くビジョンに迫る。
『フットボリスタ第87号』より掲載
2021-22プレミアリーグには、他国リーグでもクラブ経営に携わるオーナーが5人。その中で、イングランド人に「夢」を感じさせる人物が、2009年からブライトン&ホーブ・アルビオンを保有するトニー・ブルームだ。親子代々サポーターの地元クラブを文字通り「我がクラブ」と呼べる立場にあり、13億ポンド(約1950億円)と推定される資産の源は、ベッティングが盛んな国内ではサッカー界とも縁が深い「賭け事」ときている。かつてはポーカー選手としてツアーに参戦し、今ではベッティング業界のコンサルタント集団『スターリザード』も経営する51歳は、庶民が夢中になる対象を生業とする成功者なのだ。
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Profile
山中 忍
1966年生まれ。青山学院大学卒。90年代からの西ロンドンが人生で最も長い定住の地。地元クラブのチェルシーをはじめ、イングランドのサッカー界を舞台に執筆・翻訳・通訳に勤しむ。著書に『勝ち続ける男 モウリーニョ』、訳書に『夢と失望のスリー・ライオンズ』『ペップ・シティ』『バルサ・コンプレックス』など。英国「スポーツ記者協会」及び「フットボールライター協会」会員。
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