
9月11日のデビュー戦からチームは同月3連勝、10月も直近の第9節アストンビラ戦(3-1)まで1勝2分とプレミアリーグ負けなし。文字通りアーセナルの救世主となったのが冨安健洋である。そんな22歳の日本人DFに対して地元サポーターが送るリスペクトの眼差し、称賛の嵐を、フットボリスタ第87号(10月12日発売)の「All or Nothing ~アーセナル沼へようこそ~」特集にも寄稿した、おなじみのノースロンドン在住“アーセナル教信者”さる☆グーナーさんが現場から伝えてくれた。
「Super Super Tom, Super Tomiyasu!」
シーズン最大の大一番であるノースロンドンダービー(9月26日/プレミアリーグ第6節)を、3-1という眩いばかりのスコアで快勝したアーセナル。試合後、笑顔の波をかき分け意気揚々とパブに到着すると、店の中から聴こえてきたのがこのチャント(応援歌)だった。
実は、彼のチャントはこれだけにとどまらず、確認できているだけですでに3曲もある。冨安健洋の存在感の大きさをまざまざと実感させられるわけだが、これはプレミアリーグにおいては衝撃的な出来事でもある。フットボール選手が自身のチャントをゲットするというのは並大抵のことではない。長年プレーしていてもいまだ自身の曲を持たない選手が多数いる中で、デビューわずか3戦目にして立て続けに数曲ノミネートというのは常軌を逸していると言っても決して過言ではない。
それもこれも、ライバルであるトッテナムとの一戦で右サイドを全面封鎖し、あの世界のソン・フンミンさえもUターンさせたポリスマン冨安に対する最大の賛辞であると言えよう。そして当然それは、クラブの一員としてサポーターに認められた証でもある。
スパーズには足を向けて寝られない
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Profile
さる☆グーナー
ノースロンドン在住、アーセナルのせいで帰国できなくなった非国民。アーセナル出家信者。ダイエットにも役立つかもしれない8割妄想2割ガセのエアブログほぼ毎日更新中『Arsenal 猿のプレミアライフ』♪底辺ユーチューバーもやってるよ!『Arsenalさるチャンネル』。