
8月10日に電撃加入したリオネル・メッシがスタンドから見守る中、パリ・サンジェルマンが今季ホーム初戦のリーグ1第2節で開幕2連勝を飾った。同日のセレモニーでファンの大歓迎を受けたメッシ移籍の顛末、次節以降のデビューが待ち望まれる「背番号30」を筆頭に大物5人を加えた“新銀河系軍団”のチーム状況、そして国中が大喜びだという現地の様子を、フランス在住の小川由紀子さんに伝えてもらった。
8月14日に開催されたフランス・リーグ1第2節のパリ・サンジェルマン対ストラスブール。本拠パルク・デ・プランスでの今シーズン初戦、そして昨年3月から1年半ぶりにフルキャパシティの入場が認められた満員御礼のスタジアムで、試合開始前に今夏新たに加入した選手たちのお披露目が盛大に執り行われた。
最初にアクラフ・ハキミ(←インテル)。ジョルジニオ・ワイナルドゥム(←リバプール)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(←ミラン)、セルヒオ・ラモス(←レアル・マドリー)と続き、トリを飾ったのが、リオネル・メッシだ。
スタンド全体がうねるような、エネルギー全開な人々の大歓声を、感慨深げにしばし無言で見つめていたメッシは、「なんて凄い歓迎なんだ。ここでプレーするのが待ちきれない!」と瞳を輝かせた。
バルセロナ退団会見で涙を流した彼に笑顔が戻ったことを、世界中の多くのファンがうれしく思っていることだろう。彼のように、サッカー界で誰にも真似のできない貢献をしてきた選手にふさわしい歓迎だった。
金銭、環境、やりがい…全部があった
……
残り:2,882文字/全文:3,586文字
この記事の続きはプレミア会員
のみお読みいただけます
プレミア会員3つの特典
-
会員限定のオリジナル
記事が読み放題! -
電子版バックナンバーが
読み放題! -
雑誌最新号を毎月
ご自宅にお届け

Profile
小川 由紀子
1992年より欧州在住。96年から英国でサッカー取材を始め、F1、自転車、バスケなど他競技にも手を染める。99年以来パリに住まうが実は南米贔屓で、リーグ1のラテンアメリカ化を密かに歓迎しつつ、ブラジル音楽とカポエイラのレッスンにまい進中。