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パリSGが、フランス中が、何より本人が笑顔の移籍劇。メッシの「第二章」が始まる!

2021.08.17

8月10日に電撃加入したリオネル・メッシがスタンドから見守る中、パリ・サンジェルマンが今季ホーム初戦のリーグ1第2節で開幕2連勝を飾った。同日のセレモニーでファンの大歓迎を受けたメッシ移籍の顛末、次節以降のデビューが待ち望まれる「背番号30」を筆頭に大物5人を加えた“新銀河系軍団”のチーム状況、そして国中が大喜びだという現地の様子を、フランス在住の小川由紀子さんに伝えてもらった。

 8月14日に開催されたフランス・リーグ1第2節のパリ・サンジェルマン対ストラスブール。本拠パルク・デ・プランスでの今シーズン初戦、そして昨年3月から1年半ぶりにフルキャパシティの入場が認められた満員御礼のスタジアムで、試合開始前に今夏新たに加入した選手たちのお披露目が盛大に執り行われた。

 最初にアクラフ・ハキミ(←インテル)。ジョルジニオ・ワイナルドゥム(←リバプール)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(←ミラン)、セルヒオ・ラモス(←レアル・マドリー)と続き、トリを飾ったのが、リオネル・メッシだ。

 スタンド全体がうねるような、エネルギー全開な人々の大歓声を、感慨深げにしばし無言で見つめていたメッシは、「なんて凄い歓迎なんだ。ここでプレーするのが待ちきれない!」と瞳を輝かせた。

 バルセロナ退団会見で涙を流した彼に笑顔が戻ったことを、世界中の多くのファンがうれしく思っていることだろう。彼のように、サッカー界で誰にも真似のできない貢献をしてきた選手にふさわしい歓迎だった。

クラブの公式YouTubeチャンネルにアップされた、新加入選手お披露目の様子。メッシの登場シーンは6:18あたりから

金銭、環境、やりがい…全部があった

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ナセル・アル・ケライフィパリ・サンジェルマンリオネル・メッシ

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小川 由紀子

ブリティッシュロックに浸りたくて92年に渡英。96年より取材活動を始める。その年のEUROでイングランドが敗退したウェンブリーでの瞬間はいまだに胸が痛い思い出。その後パリに引っ越し、F1、自転車、バスケなどにも幅を広げつつ、フェロー諸島やブルネイ、マルタといった小国を中心に43カ国でサッカーを見て歩く。地味な話題に興味をそそられがちで、超遅咲きのジャズピアニストを志しているが、万年ビギナー。

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