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ファンが勝った――“恥知らず6”を48時間で翻意させた「サッカーの母国」の団結

2021.04.26

“vs ESL”欧州主要リーグの受け止め方#1_イングランド

4月18日に正式発表されフットボール界に衝撃を与えるも、瞬く間に頓挫するに至った欧州スーパーリーグ(ESL)。世界から注目を集めた新リーグ構想を関係者やファン、メディアはどんなリアクションを見せたのか。“当事者”となった3カ国をはじめ欧州主要7リーグの反応を各国に精通するジャーナリストに伝えてもらう。

第1弾は、12クラブの半数にあたる6クラブが創設メンバーに名を連ねていたイングランド。「サッカーの母国」にとっては国民の関心事とあって、参戦クラブのファンはもちろん他クラブのファンや選手、さらには政府さえも意見を表明し大きなうねりが巻き起こった。

 プレミアリーグの“ビッグ6”による欧州スーパーリーグ(ESL)創設メンバー入りは、イングランドのメディアで「サッカー界の内戦」と呼ばれた。結末は、「良識」が「強欲」に圧勝。恥知らずの“シェイムレス6”と呼ばれるようになった国内トップリーグ6強が取り憑かれた、醜い金銭欲、思い上がりのエリート意識、身勝手な排他主義は、サッカーの母国が持つ、重い歴史、フェアな競争精神、庶民最大のスポーツに対する価値観の前に、48時間で敗れ去った。

ESL発表直後から非難の嵐

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Profile

山中 忍

1966年生まれ。青山学院大学卒。90年代からの西ロンドンが人生で最も長い定住の地。地元クラブのチェルシーをはじめ、イングランドのサッカー界を舞台に執筆・翻訳・通訳に勤しむ。著書に『勝ち続ける男 モウリーニョ』、訳書に『夢と失望のスリー・ライオンズ』『ペップ・シティ』『バルサ・コンプレックス』など。英国「スポーツ記者協会」及び「フットボールライター協会」会員。

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