シティ・フットボール・グループはマリノスを変えたか?
2014年5月に発表されたシティ・フットボール・グループ(以下CFG)と横浜F・マリノス(以下マリノス)の提携は外国資本がJリーグクラブに本格的に参画する初の事例として大きく注目された。発表当時、マリノスはこの提携を「強力なエンジン」と表し、CFGのノウハウがクラブを成長させる未来を語った。 それから5年が過ぎた。 チームはポステコグルー体制2年目を迎え、オリジナリティ溢れる攻撃的な戦術が浸透。獲得した選手も軒並み活躍するなどの要因もありチームは好調をキープしている。事業面においてもeスポーツやチーム密着ドキュメンタリー動画、CFGを通じたグローバルスポンサーの獲得など新しい取組みに積極的な姿勢を見せている。 相次ぐ主力選手の退団など一見混乱しているかと思われた時期を経て、ついに成果が表れつつあるCFGとマリノスの提携。クラブ内部では一体何が起きているのか。監督、選手、強化、事業、そして、CFG。マリノスを支えるキーマンたちの声を多角的に聞くことで提携の実像を紐解いた。