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風間メソッド 31 言葉が通じないのは面白い

2020.08.04

『30秒で子どもの未来は変わる!
勝手に才能が伸びる風間式育成メソッド』全文公開#31

「伸ばすプロフェッショナル」風間八宏監督が、親・指導者・子ども、それぞれの立場からのよくある悩みに質疑応答形式で答え、育成の“誤解”を解いていく書籍『30秒で子どもの未来は変わる! 勝手に才能が伸びる風間式育成メソッド』を、1話ごとに全文公開! 「サッカーは教えてもうまくならない」「誰よりも自分に期待すればいい」「本気にさせるのがいちばんの上達法」など、本質を突く風間監督ならではのユニークなメッセージの数々を、ぜひ受け取ってほしい。

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質問者:海外遠征に行きたいと思っている選手

選手「風間さんは現役時代にドイツでプレーされていましたけど、海外に行って良かったと思いますか?」

風間「うん、すごく良かったね。何が良かったかというと、いろんなものを見られたこと、触れられたこと。日本にずっといると『これが世界のすべてだ』と勘違いしてしまうかもしれない。でも、海外に行けば自分が見てきたものはほんの一部だってことに気づかされる」

選手「ドイツではどんなことに気づかされたんですか?」

風間「強烈に覚えているのが、近所の小学校の子どもたちに教えに行った時に、チーム分けをした時のこと。ゲームをやるから『好きなポジションをやっていいぞ』と言ったんだ。日本だと、自分の実力と仲間の実力を考えて、何となくバランス良く決まることが多い。だけど、ドイツの子どもたちはフォワードとゴールキーパーをみんながやりたがる。フリーキックを蹴るとなれば、全員がボールに群がってくる」……

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Profile

北 健一郎

1982年7月6日生まれ。北海道旭川市出身。『ストライカーDX』編集部を経て2009年からフリーランスに。サッカー・フットサルを中心としてマルチに活動する。主な著書に『なぜボランチはムダなパスを出すのか』『サッカーはミスが9割』。これまでに執筆・構成を担当した本は40冊以上、累計部数は70万部を超える。サッカーW杯は2010年の南アフリカ大会から3大会連続取材中。2020年に新たなスポーツメディア『WHITE BOARD』を立ち上げる。

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