SPECIAL

バフェティンビ・ゴミス。川崎加入の38歳、酒井宏樹との友情、努力、献身

2023.08.14

サンテティエンヌ→トロワ→サンテティエンヌ→リヨン→スワンジー→マルセイユ→ガラタサライ→アル・ヒラル→ガラタサライで計20年、767試合355ゴールを記録してきた点取り屋がJリーグに上陸だ。酒井宏樹と共闘したマルセイユ時代のエピソードを中心に、“バフェ・ゴミス・ザ・ライオン”のピッチ内外で魅力いっぱいな選手像を、その母国フランスから小川由紀子さんに伝えてもらった。

 あの、元フランス代表のストライカー、バフェティンビ・ゴミスが川崎フロンターレに入団した。

 今月(8月6日)で38歳になったが、昨シーズンもトルコ1部のガラタサライで公式戦10得点(28試合)をマークしてリーグ優勝に貢献と、まだまだ第一線で活躍中の大型CFだ。

 ゴミスは、08-09シーズンはサンテティエンヌで松井大輔(Y.S.C.C.横浜)、そして16-17シーズンはマルセイユで酒井宏樹(浦和レッズ)のチームメイトだったから、お馴染み感のあるサッカーファンも多いことだろう。

リーグ19季連続2桁得点

 ゴミスのここまでの経歴を振り返ってみよう。

 地元トゥーロンのクラブから名門サンテティエンヌの育成所に進み、当時リーグ2(2部)にいた同クラブから03-04シーズンに18歳でプロデビュー。そのシーズン、サンテティエンヌは見事優勝してトップリーグ昇格を決めた。

 そしてゴミスがカリム・ベンゼマ(リヨン/20)、ママドゥ・ニアング(マルセイユ/18)に次ぐリーグ3位の16得点を記録した07-08シーズンには5位フィニッシュと、過去10回のリーグ1優勝を誇る古豪サンテティエンヌは87-88シーズン(4位)以来のトップ5入りを果たし、UEFAカップ(現EL)出場権を勝ち取った。……

残り:1,770文字/全文:3,028文字 この記事の続きはプレミア会員
のみお読みいただけます

プレミア会員3つの特典

  • 会員限定のオリジナル
    記事が読み放題!

  • 電子版バックナンバーが
    読み放題!

  • 雑誌最新号を毎月
    ご自宅にお届け

TAG

J1Jリーグガラタサライバフェティンビ・ゴミスフランスフランス代表マルセイユリーグ1川崎フロンターレ酒井宏樹

Profile

小川 由紀子

1992年より欧州在住。96年から英国でサッカー取材を始め、F1、自転車、バスケなど他競技にも手を染める。99年以来パリに住まうが実は南米贔屓で、リーグ1のラテンアメリカ化を密かに歓迎しつつ、ブラジル音楽とカポエイラのレッスンにまい進中。

RANKING