REGULAR

制限がある中でのトレーニングへの取り組み方

2020.07.10

中野吉之伴の「育成・新スタンダード」第8回

ドイツで15年以上にわたり指導者として現場に立ち続け、帰国時には日本各地で講演会やクリニックを精力的に開催しその知見を還元。ドイツと日本、それぞれの育成現場に精通する中野吉之伴さんが、育成に関する様々なテーマについて提言する。

第8回は、育成年代でも少しずつ緩和されてきているトレーニングで、何を意識しどのように練習を組み立てているのか。その考え方を明かす。

 僕が暮らすバーデン・ビュルテンブルク州では、新型コロナウイルス拡大抑制措置のための制限が徐々に緩和されてきた。5月半ばからは選手4人+指導者1人での少人数グループで、そして6月1日からは最大10人グループまでのトレーニングが可能に。まだ接触プレーは禁じられていたので練習中のミニゲームはできない状態が続いていたが、まずは何より外で、仲間と一緒にボールを蹴れる環境に戻れることに幸せを感じないと。

 子どもたちはみんな、もちろんすぐにでもサッカーがしたい。でも、できない。だから、やらないではなくて、その中でどうやって楽しみを見出すのか。間違いなくそこが一番大事だし、指導者も、こうした制限下でどのようにトレーニングメニューを構築し、どうやってサッカー的な要素を感じてもらえるようにできるのかを考察しなければならないわけだ。……

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Profile

中野 吉之伴

1977年生まれ。滞独19年。09年7月にドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを取得(UEFA-Aレベル)後、SCフライブルクU-15チームで研修を受ける。現在は元ブンデスリーガクラブのフライブルガーFCでU-13監督を務める。15年より帰国時に全国各地でサッカー講習会を開催し、グラスルーツに寄り添った活動を行っている。 17年10月よりWEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)の配信をスタート。