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欧州女子サッカーはなぜ「男子化」したのか?女子CL決勝に見る急成長の理由

2026.05.27

新・戦術リストランテ VOL.119

footballista創刊時から続く名物連載がWEBへ移籍。マエストロ・西部謙司が、国内外の注目チームの戦術的な隠し味、ビッグマッチの駆け引きを味わい尽くす試合解説をわかりやすくお届け!

第119回は、女子CL決勝バルセロナ対リヨンから読み解く欧州女子サッカーの現在地。女子サッカーは、男子とは異なる独自の進化を遂げる――かつて西部氏はそう考えていた。しかし、女子サッカー最高峰の舞台はその予想を覆す完成度を見せた。激しいデュエル、洗練されたビルドアップ、精密なポジショニング。そこにあったのは「女子独自」ではなく、“現代サッカーそのもの”だった。

「男子化」した女子サッカー

 女子CL決勝はバルセロナが優勝。スコアは4-0ですが、2点は終盤の90分とロスタイム93分。内容的には接戦でした。

 敗れたリヨンは女子CL最多8回優勝の強豪。バルセロナも6年間で優勝4回。また、バルセロナはここ5年間のバロンドール受賞者を輩出していて、プテジャス(2回)、ボンマティ(3回)が受賞。バルセロナvsリヨンは女子サッカーを牽引するビッグクラブ同士のファイナルだったわけです。

 立ち上がりから激しいデュエルがあり、10分前後からは少し落ち着いて双方がビルドアップを開始。ポジショニングやパスの回し方、前進の仕方は非常に洗練されています。守備側のプレスもしっかりしていました。

 14分にリヨンがFKから先制かと思われましたが、オフサイドでノーゴール。ゴール前へのハイクロスを競り落としたのはCBルナール。身長187㎝で男子のチームでも高身長に入りますから、これはバルセロナにとっては脅威だったはずです。

 バルセロナはなかなか持ち前のパスワークを発揮できず、球際の強さと力強いカウンターでリヨンがやや優勢かと思われましたが、55分にカウンターからパヨルが決めてバルセロナが均衡を破ります。62分にピナを投入すると神出鬼没な動きで攪乱。70分にはパヨルが再びゴールして2-0。終盤にはパラジュエロの強烈なミドル、さらにカウンターからパラジュエロ2点目。終わってみれば4-0となりました。

「違い」ではなく「差」になった時代

 女子サッカーは男子とは違う方向性で発展していくのではないか、と思っていました。

……

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Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。

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