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果たして日本食は何位? イングランド代表の“最強飯”が決定!

2021.05.09

 プレミアリーグでしのぎを削る世界的プレーヤーたちは、どんな料理が好きなのか。今回、それが明かされることになった。

 イングランドサッカー協会(FA)の公式『YouTube』チャンネルが、トーナメント方式で様々なものを戦わせるという面白い企画を組んでいる。そのコーナーの中に「“食”対決」があった。

 独断と偏見で“食”を判定するのはチェルシーの左SBベン・チルウェル(24歳)とウェストハムのMFデクラン・ライス(22歳)。イングランド代表のレギュラーとして活躍する2人が、各国の料理を競わせて世界一を決めることになった。

 なぜ、この2人なのか? とりわけグルメというわけではない彼らだが、それは2人を紹介する司会者のコメントに隠されていた。「今回はチリ(唐辛子)とライス(米)に来てもらいました」。ダジャレが言いたかっただけのようだ。

チルウェルのカミングアウト

 さて本題に入ろう。16チーム制のトーナメントで、記念すべき初戦は「日本食vsギリシャ料理」。すると「絶対に日本食」とライスとチルウェルの意見が一致した。「そもそもギリシャ料理って何?」と、2人ともギリシャ料理が思い浮かばなかったようで、司会者からギリシャ料理の説明を受けるも「僕は好きじゃない」と切り捨てた。これでギリシャ料理に完勝した日本食がベスト8に一番乗り。

 そんなラウンド16の戦いだが、第2戦では驚くべき事実が判明する。「中華料理vsドイツ料理」という一方的な展開が予想されるカードで「こんなの勝者は決まっている。中華だよね」とライスがすぐに中華を8強に進めようとすると、それにチルウェルが待ったをかけて「俺は中華を食べたことがないんだ」と驚きのカミングアウト。

 これにはライスも呆気にとられた。「君は23歳(当時)だよね?」とチルウェルの年齢を確認した後で「それなのに中華を食べたことないの?」と疑念の目を向ける。どうやらチルウェルは、この企画に最も適さない選手だったようだ。いずれにせよ、ベスト8に進出したのは言うまでもないが中華料理だった。

今回のイベントで「中華料理を食べたことがない」ことが発覚したチルウェル

 “死のグループ”と呼ばれたのが16強の屈指の好カードである「イタリアンvsインド料理」。ライスが「これはブラジルvsアルゼンチンみたいなもの」と例えたように、優勝候補同士の対決に2人とも頭を悩ませつつ、インド料理を選択した。

決勝では“疑惑の”判定が…

 次の準々決勝では注目の対決が実現。華麗な技が見られるだろう「日本食vsフレンチ」だ。チルウェルが「朝食ではクロワッサンが大好き」と話すも、日本食の方が“多様性”があるということで、日本食が4強入り。ベスト4の顔触れは「日本食」「インド料理」「中華」「アメリカン」となった。

 準決勝第1戦は「日本食vsインド料理」。接戦の末に勝利したのは日本食。「外食する際に日本食レストランは素敵だし、雰囲気も良い」とチルウェルが決め手を説明。もう1つの準決勝では、アメリカンが中華に勝利した。「中華はスーパースターが数名だけど、アメリカンはスタメン11名が素晴らしい」と、中華料理を食べたことのないチルウェルがなぜか力説。ライスも「イングランド料理以外で一番好きなのはアメリカン」とアメリカを支持した。

 これで決勝のカードは「日本食vsアメリカン」となった。中華料理さえ食べたことのないチルウェルがアメリカを推す中、ライスが躊躇していると「チキンウィング、スペアリブ、ディップ、チーズ、ナチョスなどあるよ」と司会者がアメリカの肩を持ち始めた。公平を期すべき司会者の後押しもあり、日本食は疑惑の判定(?)で惜しくもファイナルで涙を飲むことになった。

 この結果、よくわからないアメリカ料理が頂点に立つことに。だが、よくよく考えれば審査員が選ばれた時点で勝負は決まっていたのかもしれない。中華を知らないチルウェルは論外だが、もう1人は“ライス”。これでは誰も“米国”には太刀打ちできないだろう。

チルウェルとライスが各国の料理を競わせて世界一を決めた


Photos: Getty Images

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ウェストハムチェルシーデクラン・ライスベン・チルウェル文化

Profile

田島 大

埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。