ブカヨ・サカ選定! プレミアリーグで躍動する“特殊能力者”たち

プレミアリーグには、何らかの“実”を食べたわけではないのに特別な力を持つ“能力者”がいるという。アーセナルのイングランド代表MFブカヨ・サカ(19歳)が、そんな同世代の能力者たちについて語った。
今季プレミアリーグで中位に苦しむアーセナルにおいて、サカは数少ない明るい希望だ。第23節を終えた時点で、10代の選手としては最多となる5ゴールをマークしている。そんなサカがプレミアリーグの公式YouTubeチャンネルにて、同世代の若手の秀でた能力を紹介した。
パス部門では同僚を選出
人気ゲーム『FIFA』の企画で、能力別に最も優れている選手を選ぶことになったサカは、シュート能力の部門でマンチェスター・ユナイテッドのFWメイソン・グリーンウッド(19歳)を選出。「両足とも信じられないね」と若き点取り屋を絶賛した。
ドリブル部門では司会者に促されたこともあって自分自身を選んだが、守備部門では再びマンチェスターUの若手を選出。「ワン・ビサカだね。抜かれる姿をほとんど見たことがない」と語り、自身がワン・ビサカと1対1の状況になったら「彼のプレーは知っている。何か罠を張ってくるので、それに陥らないように気を付けるんだ」と説明した。
フィジカル部門は、その体格を見れば納得だと思うが、チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェイムズ(21歳)を選んだ。同選手についてサカは「本当に強いけど、テクニックもある。本職の右SBだけでなく中盤もこなせるはずさ」と称えた。
パス部門は1人に絞り切れず、同世代の中心選手であるマンチェスター・シティのMFフィル・フォーデン(20歳)の他、アーセナルの同僚であるMFエミール・スミス・ロウ(20歳)の名前も挙げて「今のイングランドには優秀な才能がそろっているからね」と少し頭を悩ませた。その上で「うちの選手を選ぶよ」とスミス・ロウを選択。
確かにスミス・ロウは、アーセナルをどん底から救い出した選手だ。12月のチェルシー戦で今季リーグ戦初出場を果たしたスミス・ロウは、攻撃のタクトを振ってチームをリーグ戦8試合ぶりの勝利に導くインパクトを残した。「彼はピッチ上のどこにでも顔を出すエネルギーを持ち、いつもスペースに走ったりパスを出したりする。そうやってチャンスを作り出すんだ。だから彼と一緒にプレーするのは本当に楽しいのさ」とサカは説明した。
スピード部門は意外な人選
最後にスピード部門についてだが、一流のスピードスターがそろうプレミアリーグの中で少し意外な選手が選ばれた。「マルティネッリ」とサカはアーセナルのチームメイトにしてU-23ブラジル代表のFWガブリエウ・マルティネッリ(19歳)を選んだ。
「ただ速いだけでなく、長い距離をトップスピードで走り続け、そこからさらに加速する。前線でプレスをかけ始めると、足を止めずにかけ続ける」と力説したサカは、象徴的なシーンとして昨年1月のチェルシー戦の“60m独走ゴール”を挙げた。
「チェルシー戦のゴールもまったくスピードが落ちず、全然疲れていなかった。スピードだけじゃなくエンジンも凄いんだ。まるで背中に電池パックを背負っているようさ!」
確かにサカの説明を聞くと、マルティネッリの選出にも納得だ。こうして選ばれた6名の選手が融合すれば、それこそ世界一の選手が誕生しそうだ。
Photo: Getty Images
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Profile
田島 大
埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。