MAGAZINE

フットボリスタ第79号

2020.06.06

コロナ禍で欧州のサッカー産業、クラブ経営はどう変わるのか

[特集]
ポスト・コロナの欧州サッカー新勢力図

待ち望んだ再開は5月16日、ドイツ・ブンデスリーガだった。Jリーグや日本のスポーツ界が直面している現実と同様に、新型コロナウイルスの感染拡大によって欧州のサッカー界は一変、「ビジネス」の側面で急激な成長を遂げてきた巨大産業が大打撃を受けている。不測の事態に対し、想定外の解決策を見出すしかない各国リーグは、中断から3カ月あまりを経た現在、どのような未来をプランニングしているのか。活動休止や無観客開催で大幅な減収を強いられるクラブは、この経営難をいかにして耐え抜き、財政改善と戦力強化を図るのか。

本特集では、今まさに一歩一歩、前へ進む4大リーグと要注目のクラブを中心に、それぞれの現状、そして“コロナ後”に向けた戦略と展望をレポートする。

欧州サッカー界はコロナ禍をいかにして乗り越えるのか?
各国の決断とUEFA、FIFAの思惑

4大リーグ/主要クラブ
コロナ禍の影響と今後

GERMANY|BUNDESLIGA

明確な判断基準とガイドライン作成で未知の領域にいち早く踏み出す。
視線の先には「プロサッカーの未来」も

○バイエルン
「可能な限り支援する責任がある」健全財政だからこそ成せる社会貢献

○ドルトムント
20億減収でも“かすり傷”タレントの叩き売りはしない

○シャルケ
ブンデス3位の収入でなぜ資金難に?“王者の青”が直面した「e.V」の限界

○RBライプツィヒ
“親会社”に頼らないためにも、CL出場権だけは逃せない

○フランクフルト
移籍市場での災い転じて福となすリーグ再開でひとまず窮地は脱出

○フライブルク
小クラブながら経営危機とは無縁。一貫した強化哲学の面目躍如

ドイツサッカーに精通するモラス雅輝が徹底解説。
ブンデス再開とガイドラインをめぐる論争

SPAIN|LIGA ESPAÑOLA

GDPの1.4%を生む巨大産業に大打撃
不明瞭かつ非人間的な感染対策で、非現実なカレンダーを消化できるか?

○バルセロナ
1億ユーロ損失、10‒11以来の赤字転落。膨らむ負債に“ 世界一裕福なクラブ”は…

○レアル・マドリー
収入源の多様化とコストカットが奏功。来季は我慢の1年、勝負は22年夏

○アトレティコ・マドリー
「ERTE」に頼り、大型補強は噂もなし。現在6位、8季連続CL 出場を逃せば…

○バレンシア
あの遠征が爆発的流行の“震源”に…再開リーグ戦での浮上は至上命令

エイバルは売上の9 割を維持?
スモールクラブは無観客に強い

ITALY|SERIE A

見切り発車のリスキーな決断も、「Andrà tutto bene」の精神で
カルチョ=人生の道行きを見守る

○ユベントス
もともとが「綱渡り」の経営戦略。給与カット&支払い延期、デリケートな移籍戦略

○インテル
選手の市場価値に大打撃+格付けダウンも、オーナーシップへの影響はない

○ミラン
構造的な赤字体質が続く堕ちた名門。「ミランの脱イタリア化」がさらに加速?

○ローマ
複雑怪奇なローマ、混迷はより深く…クラブ買収、新スタジアム建設の棚上げ

○ナポリ
約1億5000万ユーロの潤沢な純資産。非常事態でも揺らがない健全経営

○サンプドリア
ロックダウンで会長がさらに資金難。チームは17人感染、バレートは退団へ

○ボローニャ
上り調子の中断は痛いが、経営は安定。「若手キープ」で来季はELを狙える

ENGLAND|PREMIER LEAGUE

巨額の“ TVマネー”一部返却は死活問題
5月末でなお週1700名が命を落とす国で、サッカーに飢える庶民、収入に飢えるクラブ

プレミアリーガーを支えるトレーナー木谷将志が明かす
コロナ禍がもたらすフィジカルへの不安

○リバプール
右肩上がりが一転…ホーム増築も延期。しかし“ 世界一”のSNS 部門が希望に

○マンチェスター・シティ
資金力と収入源の複層化でダメージ小。ただし、FFP違反の処分が確定したら…

○トッテナム
新居はドライブスルーテストの会場に…順調だったスパーズを襲う3発のパンチ

○アーセナル
マッチデー収入比率No.1で無観客は激痛。そして1年後… 赤字は約200億円に!?

あのエバ・カルネイロ医師が訴えた
6月リーグ再開への懸念、命に関わる問題

○チェルシー
オーナー先導の「社会貢献」活動がクラブに意外なリターンをもたらす?

○マンチェスター・ユナイテッド
「無観客はさほど問題ではない」!?ピンチをチャンスに変える新ビジネスモデル

72クラブ中、50~60が消滅の危機に?
英2~4部の窮状、“リセット”の時へ

○ニューカッスル・ユナイテッド
北東部の古豪が超金満クラブに!?買収に動くサウジ皇太子の目論みとは

INTERVIEW
飯塚晃央(シント=トロイデンVV CFO)

「コロナ禍× サッカークラブ」のリアル

19-20シーズン打ち切り。
オランダ&フランス、早期決断の背景と影響は?

NETHERLANDS|EREDIVISIE

放映権料が収入の18%という違い
反面、無観客長期化で深刻な事態に

FRANCE|LIGUE 1

順位決定に賛否も… 5 億€損失も…
最優先は来季を万全に迎えること

INTERVIEW
林 彰洋(FC東京)
選手発の情報発信――2つの目的

[対談]
ダニエレ・マヌシア×片野道郎

L’Ultimo Uomo編集長が予測するポスト・コロナの「メディア再編」

INTERVIEW
ドメネク・トレント
(元ニューヨーク・シティ監督)
元参謀が明かすグアルディオラの実像

INTERVIEW
シャビ・エルナンデス
(アルサッド監督)
追憶の南アフリカと監督シャビの未来

[オンライン対談] ささゆか× 北健一郎
“女性視点”という言葉がはらむ偏見。サッカー界の「ジェンダー問題」を考える

REGULARS

戦術リストランテ ●西部謙司
– ナーゲルスマンが追求する“ テレビゲーム”
ウォッチング・グアルディオラ ●ルイス・マルティン
– コロナ後に一変した世界でも、人生は続く
TACTICAL FRONTIER 進化型サッカー評論 ●結城康平
– オフ・ザ・ボールを可視化する新指標「OBSO」

雲の向こうは、いつも青空~25歳の監督、林舞輝の奈良クラブ挑戦記~ ●林舞輝
– 林舞輝はなぜ、本を出そうと思ったのか?
ディープスロート 内部情報が語るRマドリー ●ディエゴ・トーレス
– マジョルカの夢、久保の夢、フロレンティーノの夢
ドイツサッカー誌的フィールド ●ダニエル・テーベライト
– “感情”の欠如、脱エンタメ…再開ブンデスに渦巻く賛否

CALCIOおもてうら ●片野道郎
– アタランタを襲った歓喜と悲劇。「サッカーのある日常」を考える
サッカーを笑え ●木村浩嗣
– サッカーと社会と、男と女と、プロとセミプロと。コロナ禍が生んだスペインサッカー界、3つの断絶
フットボリスタ・ラボ・レボリューション’20
– 第14回 戸口祐輔:サッカーと社会をより良くするソーシャルワークの可能性
footballista×JUEGO
– 韓国における「データ革命」の仕掛人。Fitogether が提案する新GPS 活用術

連載コラム
ENGLAND●山中 忍/FRANCE●小川由紀子
NETHERLANDS●中田 徹/RUSSIA●篠崎直也
BRAZIL●沢田啓明/ARGENTINA●Chizuru de Garcia

◯ ◯ ◯

サブスクリプションサービスに加入すればこの「フットボリスタ第79号」が手に入るうえ、「ガンバ大阪、アカデミー改革の時」をはじめとしたオリジナル特集や連載、動画などWEBサイト内の有料コンテンツも読み放題!

ご登録はこちら!10日間無料キャンペーン実施中


Cover Photo: Borussia Moenchengladbach via Getty Images

TAG

コロナウイルスフットボリスタ第79号

Profile

フットボリスタ 編集部