FEATURE

代理人・柳田佑介氏に聞く、コロナ禍で混乱する移籍市場のリアル

2020.07.25

コロナ禍で揺らぐフットボールバブル】#4

リーグ戦が7月、欧州カップ戦に至っては8月まで続く異例の日程は、本来なら今まさにピークを迎えているはずである移籍市場の様相を大きく変えている。その実情について、代理人を務める柳田佑介氏に明かしてもらうインタビューの前編。 ※このインタビューは7月1日に実施した

――今年はコロナ禍の影響により、あらゆる⾯で従来とはまったく異質なシーズンとなりました。移籍市場も例外ではありません。代理人としての活動にも影響が出ていますか?

 「ヨーロッパではシーズンが早期に終了したり、あるいは再開されたリーグもクラブ関係者以外はスタジアムに入場できないプロトコルで試合が運営されたりしていて、試合を視察することができませんでした。加えて、クラブ関係者や選手との面会も制限されており、契約に際して行われるメディカルチェック等についても代理人は立ち合うことができません。もともと選手の紹介や条件交渉、そして契約書の署名でさえもオンラインで進めることは可能なので、代理人が現場で同席しなければならない場面は確実に減少しています。コロナ禍により私たち代理人の活動にも大きな影響が出ていると言えます」……

Profile

久保 佑一郎

1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。