
アスレティック取材後記――「都会的な田舎の人」たちの心地良さ
【アスレティックの 「純血主義」は今――異端なるバスクサッカーをたずねて#6】
今回の特集では、木村浩嗣さんが現地を訪れバスクとアスレティックの今を肌で感じてきた。取材してあらためて感じたバスクという地域、アスレティックというクラブの魅力を綴ってもらった。
この特集の取材はビルバオに1週間滞在して行われた。最初は4日間程度の予定がインタビューのアポイントが入らず延びた。
最終日になってやっとムニアインとグルペギに会えたのは、“待たされるが最後には実現する”という、スペインの伝統芸と言って良いが、違ったのはそのプロセス。広報のトップと直接やり取りができたので、向こうの動きも把握でき、こちらの要求も最大限に汲み取ってもらえた。大体、企画書を出してもなしのつぶてで放置され、いきなりの電話で「今から来い」と言われるのが南部アンダルシア、セビージャやベティスの流儀なのだが……。メディアによるインタビューがどんどん制限されOKが出ても立ち話で5分程度のことがほとんどのこの国だが、「座ってじっくり20分間」という注文にも「選手はムニアインかイニャキ・ウィリアムスかアドゥリス。フィロソフィの代弁者は元選手」という人選にも異論は挟まれなかった。
毎朝来るおっさんも大事である
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変革期のドイツサッカー界で何が起きているのか

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Profile
木村 浩嗣
編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。