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「勇気をもらった」谷口彰悟、「唯一無二」の田中碧、「全部競り勝ってくれる」板倉滉が川崎から北中米へ!脇坂泰斗が三者三様のW杯メンバーに送るエール

2026.06.12

【特集】チームメイトが語るW杯メンバーの肖像#3

選手の本当の姿は、最も近くでプレーした仲間が知っている。スタジアムの歓声も、試合映像も映し出さない日常の振る舞い。苦しい時期に見せた表情。飛躍を予感させた瞬間――。チームメイトたちの記憶をたどりながら、W杯メンバーの肖像を浮かび上がらせる。

第3回では、まさに三者三様。「勇気をもらった」谷口彰悟、「唯一無二」の田中碧、「全部競り勝ってくれる」板倉滉のエピソードとともに、川崎フロンターレの脇坂泰斗が日の丸を背負って北中米の地で世界に挑む元同僚たちへエールを送る(取材日:5月27日)。

同期の守田、ケガの三笘の分も「応援したい」代表への想い

――脇坂選手は日本代表の話を割としますよね。どういうふうに見ているんですか。

 「いつも見て測ってますよ、自分との距離感を。代表は目指していますし、足りないこともわかってるからこそ、試合を見て『あぁ、こういう選手が代表に入るよな』とか『こういう選手が評価されるよな』というのは学んでます。どうやったら、自分がその土俵に乗れるのか。代表には川崎フロンターレで一緒にプレーした選手も多いですし、そういった意味も含めて見ていますね」

――今回の本大会のメンバーには川崎Fに在籍していた選手だと、谷口彰悟選手、田中碧選手、板倉滉選手が選出されました。同時に悔しい思いをした仲間たちもいました。率直な感想は?

 「そうですね。彼らもそうですが、僕が一番距離が近い存在はヒデ(守田英正)なので。まずは、そこの連絡を本人にしましたね」

脇坂泰斗と守田英正

――守田選手とは川崎の同期入団で、絆も強いことで知られています。

 「普段から頻繁に連絡は取ってますよ。僕にしかできないような連絡の取り方をしました(笑)」

――脇坂選手らしいですね。どのぐらいのタイミングで本人連絡したんですか。

 「メンバー発表から2日後ぐらいかな。まずヒデのお兄さんに連絡しました。一応、ワンクッションを入れたんですよ。すると『全然大丈夫だよ。喜ぶよ』みたいなことを言ってもらえたので、容赦なく本人に連絡しました(笑)。もう2ラリー目ぐらいには『日本に帰るから、ご飯に行こう』と食事の約束になってました。日本で会ってから、いろんな話をすると思います」

――今回の代表は残念でしたが、守田選手はスポルティングで欧州チャンピオンズリーグ(CL)8強入りに貢献するなど大活躍しました。

 「彼がすごいと思うのは、スポルティングで素晴らしい退団セレモニーをしてもらっていたじゃないですか。異国の地であんなに惜しまれて退団する光景は見ないと思います。心から尊敬しましたし、本人もクラブのことを本当に好きだったって言ってました」

――三笘薫選手のケガも残念でした。

 「カオルも残念なことになってしまって、ショウゴさんとアオ、コウも含めて3人にはその2人の分も頑張ってほしいと思ってますし、応援したいなって思います。今回選ばれたメンバーは、そういったメンバーのことも力に変えて頑張ってくれる選手たちだと思ってます。同時に、いち選手として自分もまだまだそこを目指さないといけない。W杯を見る時も応援するだけではなく、盗めるものを盗みたい。すぐに始まる2026-27シーズンに向けて、何か1つでも自分のものにできたらと思って見るつもりです」

「忘れられない」谷口に誘われたお寿司屋さん秘話

――脇坂選手はまだ30歳。ここから脂が乗ってくる時期です。

 「30歳を超えても代表に入ってる選手や、世界的に活躍してる選手は多くいるので。そこで言い訳しないように頑張りたいですよ」

――今回も選ばれた谷口選手は前回のカタール大会は31歳で、川崎フロンターレの選手として出場しました。

 「僕の4つ上なんで、ちょうど周期が一緒なんですよ。W杯で言うと」

――というと?

 「ショウゴさんがカタール大会に出た年齢が、僕がこの北中米大会の年齢ぐらいなんです。ショウゴさんが31歳でカタール大会で出てるから、それは現実的な年齢なんだっていうのをショウゴさんが証明してくれました。W杯後に移籍した時に連絡をもらったんですが、『自分が4年後を目指すための力をもらえました。僕も頑張ります』とショウゴさんに電話で伝えました。それで今回の北中米大会も34歳で選ばれてるから、また勇気をもらいましたね」

谷口彰悟

――フロンターレ時代の谷口選手はどんなふうに見えていたんですか。

……

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Profile

いしかわごう

北海道出身。大学卒業後、スカパー!の番組スタッフを経て、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の担当記者として活動。現在はフリーランスとして川崎フロンターレを取材し、専門誌を中心に寄稿。著書に『将棋でサッカーが面白くなる本』(朝日新聞出版)、『川崎フロンターレあるある』(TOブックス)など。将棋はアマ三段(日本将棋連盟三段免状所有)。Twitterアカウント:@ishikawago

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