REGULAR

自宅待機はメンタルを鍛えるチャンス?心理学から「定番メニュー」を再考する

2020.05.02

塚本修太の現場で使えるサイコロジー 第1回

強豪・前橋育英高校でプレーした後、イングランドへ渡りソレント大学で「フットボール学」を専攻。コーチ、分析官、スカウトを「サッカーの母国」で経験し、日本代表MF小林祐希の個人分析官も務めた塚本修太氏は、イングランドFA主催の「サイコロジーライセンス」を5段階中レベル4まで保有する心理学のスペシャリストだ。異色の22歳が現場に心理学を適用し、 選手・指導者の悩みをアカデミックに解決していく。

第1回では、在宅中にできるメンタルトレーニングを紹介。様々な研究から、誰もがやったことのある「あのトレーニング」を見つめ直す。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、室内で時間を過ごす時間が多くなる中、様々なアスリートたちが「自宅でできるトレーニング」を紹介してくれています。彼らの情報発信をヒントにしながら、この外出自粛期間中に成長を目指す選手やトレーニングメニューを考えている指導者の方もいるのではないでしょうか。

 ただ、その多くはフィジカルや技術に関わるもの。それらと同様にメンタルも、トレーニングを重ねていかなければ向上しません。

 「我われは心理面の改善や向上にたくさんの時間をかけている。なぜならメンタルの成長というのはいつもフィジカルや戦術よりも時間がかかるからだ」

 マウリシオ・ポチェッティーノも英国紙『ガーディアン』でこう語っており、「プロとトッププロを分ける部分はメンタル面ではないか」という考えが、第一線で活躍する監督や心理学者の中で上がっています。日ごろから少しずつメンタル面でのスキルを練習していくことが大事だと言えるでしょう。

トッテナム指揮官時代、ポチェッティーノは選手にメンタルの重要性を説くために「心理学などの領域から様々な戦略を立てていた」という

 その一例として挙げられるのは、イメージスキルを鍛える練習、いわゆる「イメージトレーニング」です。「イメトレ」と聞くと、大体の人が「やったことある」「もうやってるよ」という反応をするのですが、実はほとんどが効果的なイメトレをできていなかったりします。……

残り:5,485文字/全文:6,370文字
この記事はプレミア会員のみお読みいただけます

10日間無料キャンペーンで続きを読む

プレミア会員 3つの特典

雑誌最新号が届く

電子版雑誌が読み放題

会員限定記事が読める

「footballista」最新号

フットボリスタ 2022年9月号 Issue092

11、12月開催のW杯を控えた異例のシーズン。カタールをめぐる戦いの始まり【特集】ワールドカップイヤーの60人の要注意人物 【特集Ⅱ】ワールドカップから学ぶサッカーと社会

10日間無料キャンペーン実施中

Profile

塚本 修太

1997年6月21日生まれ。茨城県水戸市出身。前橋育英高校をケガで中退したのち、イングランドのソレント大学フットボール学部へ。留学中にヨーロッパ諸国を訪れ、様々なサッカーメソッドを学ぶ。2020年7月に卒業予定。