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2022年9月号増刊 7/27

footballista×l’Ultimo Uomo 戦術用語辞典

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モダンサッカーの戦術的キーワードを総ざらい!完全保存版の「戦術用語辞典」

footballista×l’Ultimo Uomo

戦術用語辞典

近年、サッカーの試合中継や各種メディアで頻繁に耳にし、目にするようになったのが、「ポジショナルプレー」や「ハーフスペース」といった戦術用語だ。しかし、その本当の意味や狙いを、果たしてどれほどの人が理解しているだろうか。おそらく、漠然としたイメージしか浮かばない方も少なくないはずだ。そこで今回、イタリアの新世代WEBマガジン『I’Ultimo Uomo(ウルティモ・ウオモ)』の人気連載「戦術用語辞典」を、『footballista』の監修のもと1冊の本にまとめ、完全保存版としてお届けする。基本用語から新語まで、現代サッカーを語る上で欠かせない16の戦術的キーワードを、その言葉の成り立ちから一つずつ丁寧に読み解いていこう。

INTRODUCTION
「l’Ultimo Uomo 戦術用語辞典の楽しみ方」
マニアックで魅力的な「サッカー論壇の果実」

攻撃

①ポジショナルプレー

それは、あらゆるステレオタイプに反する野心的なプレースタイルの原則と方法論である――。いまやモダンサッカーを語る上で欠かせない戦術用語となった、「ポジショナルプレー」への論考をお届けしよう。

②サリーダ・ラボルピアーナ

近年、多くのチームが用いるようになった「サリーダ・ラボルピアーナ」は、モダンサッカーで誕生した新たな戦術用語の代表格と言えるだろう。ペップ・グアルディオラ経由で欧州にも広がったメキシコ発の戦術メカニズムは、同国の代表監督を務めたリカルド・ラボルペの名を取ってこう呼ばれる。

③ダイアゴナル

戦術をめぐる議論においては、バーティカルな(縦方向への)プレー、ホリゾンタルな(横方向への)プレー、という言い方がしばしば使われる。しかし、ダイアゴナルな(斜め方向への)プレーもまたそれらと変わらぬ重要性を持っている。

④パウサ

1つのプレーに許される時間とスペースが縮小し続けるモダンサッカーにおいて、英語で「ポーズ」を意味する「パウサ」を使うことなく、試合のコントロールを手中にするのは難しい。プレーのスピードを落とし、時間を稼ぎ出す「パウサ」は、味方に秩序を与え、敵の秩序を崩す道具であり、その使い手の存在は不可欠なのだ。

⑤ハーフスペース

「ハーフスペース」はドイツ発の専門用語で、サッカー先進国のイタリアですら対応する単語がないという。とはいえ、コンセプト自体は複雑ではない。ポイントはピッチを横ではなく縦に5分割する発想だ。

⑥スマルカメント(マークを外す動き)

「マークを外す動き」をイタリア語で「スマルカメント」と言う(英語では「アンマーキング」、スペイン語では「デスマルケ」)。現代サッカーのトップシーンにおいては、スペースと時間をコントロールするこの能力は不可欠と言えるほど重要だ。一般レベルでも、フットサルでチームメイトから罵られないためにも有効な概念である。

⑦偽9番

バルセロナ時代のグアルディオラとメッシによって打ち出されたのが、「ファルソ・ヌエベ(偽9番)」という戦術的新機軸だった。ただし、現代に“純粋な”偽9番がどれだけいるのか、疑問でもある。一般的な9番との明確な違いは、果たしてどこにあるのか。

⑧トレクァルティスタ(トップ下)

「トレクァルティスタ」といえば、かつてのロベルト・バッジョやジャンフランコ・ゾーラなどを思い浮かべる人が多いかもしれない。一時は絶滅の危機に瀕していたが、その存在が見直され、再び脚光を浴びるようになった。しかし、その機能は以前とは大きく異なる。

攻守のはざまで

⑨トランジション

「トランジション」とは、ボール奪取あるいは喪失直後の短い時間帯のことだ。
攻撃と守備の2局面の流動性が高まる一方の現代サッカーにおいては、それが切り替わる瞬間のその2つの局面にどう対応するか、そしてそれをいかに活用するかが非常に重要なテーマとなっている。

⑩セカンドボール

セカンドボールを制することは、守備側にとっても攻撃側にとってもメリットが大きい。古くからある概念ではあるが、現代サッカーにおいては、セカンドボールの回収を狙ってロングボールを送り込むことを戦略の一つとして採り入れているチームも少なくない。

守備

⑪マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンス

「マンツーマン」と「ゾーン」、この対になる守備システムをあらためて徹底解説。2つの思想は混交しながら共存・発展を続け、そして今日のピッチ上には様々な横断的コンセプトの手段が存在する。

⑫ゲーゲンプレッシング

ドルトムント時代のユルゲン・クロップ監督によって、一躍有名になった戦術が、ゲーゲンプレッシングだ。通常のプレッシングとの違いはどこにあり、その目的はなんなのか。近年、成功を勝ち取るための重要な鍵となってきたこの戦術を解明する。

⑬プレッシング・トリガー

プレッシングに関して、今や広く使われるようになったのが、「トリガー」、直訳すれば「引き金」「きっかけ」を意味する単語だ。プレッシングを正しく機能させるために、チーム全体としてどのタイミングでそれを発動させるのか。選手が効果的なプレーを選択する上で、「トリガー」は重要なツールとなる。

⑭スイーパー・キーパー

“未来のGKはフィールドプレーヤー化する”という予測は半世紀以上前からされていたが、近年いよいよその傾向が色濃くなってきた。そこで『ウルティモ・ウオモ』は、もはや単なる「ゴールキーパー」ではなく「スイーパー・キーパー」と再定義するべき、と提案している。

モダンサッカーをより深く知るために

⑮戦術的ピリオダイゼーション

戦術的ピリオダイゼーションは、モダンサッカーを理解する上で最も有益かつ不可欠な概念の一つと言える。サッカーのあらゆるアクションには、戦術、技術、フィジカル、メンタルという異なる4つの側面があり、全てのエクササイズはこれらを含んでいなければならないというのが、その基本的な考え方だ。

⑯可変システム

攻撃の局面と守備の局面でシステムを変えるチームは、いまや全く珍しくなくなっている。ピッチ上の状況や選手の特性、相手の戦い方に応じて配置を変えるのは当然であり、[4-3-3]や[3-4-3]など、一つの決まった数字の並びでチームを表すのはもはや無意味とさえ言えるほどだ。

INTERVIEW
ダニエレ・マヌシア(I’Ultimo Uomo編集長)
I’Ultimo Uomo編集長が語る
「戦術用語辞典」シリーズの意義と
旧来的メディアへのアンチテーゼ

<商品情報>

footballista(フットボリスタ) 2022年9月号増刊
footballista × l’Ultimo Uomo 戦術用語辞典

7月27日(水)発売
全国書店、ネット書店にてお求めください。(首都圏基準)

仕様:A4変形・平綴じ・オールカラー・108頁
定価:1,320円(10%税込)

※本増刊号は定期購読に含まれません。

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