バルセロナとアトレティコ・マドリー、上位2チームがいずれも連勝をキープ。同勝ち点のまま、次節ビセンテ・カルデロンでの直接対決に臨むことになった。
バルセロナはアレクシス・サンチェスの活躍で4-0とエルチェを下し、3連勝。チリ代表はジョルディ・アルバのクロスに右足で合わせてまず1点、イニエスタ、ペドロが繋いだボールを押し込んで2点目、最後は直接FKを叩き込み、バルセロナでは初のハットトリックを達成した。なお、負傷離脱していたビクトル・バルデスが公式戦9試合ぶりに復帰した一方、3日の全体練習に参加していたメッシはベンチ入りしなかった。
2位のAマドリーは5バックを敷くマラガの守備に苦しめられ、頼みのジエゴ・コスタが不発。しかし70分、途中出場のアドリアンが放ったシュートがGKカバジェロにはじかれたところにコケが詰めて先制に成功すると、この1点を守り切って連勝を5に伸ばした。
彼らを勝ち点5差で追う3位レアル・マドリーは、セルタと対戦。敵将ルイス・エンリケは選手時代にRマドリーからバルセロナへの禁断の移籍を果たしているため、サンティアゴ・ベルナベウの観客からブーイングで迎えられた。ホームチームは攻撃がうまく機能せず、アンチェロッティ監督は65分までに3枚の交代カードを使い切る。するとその2分後、ベンゼマが先制ゴール。終盤にはロナウドが2ゴールを加えて勝利を決定づけるとともに、今季のゴール数を20として得点ランキング単独首位に立った。さらに、試合前日に心不全で死去したポルトガルの英雄エウゼビオにこの2ゴールを捧げている。
Rマドリー同様、セビージャ、オサスナでもチームトップスコアラーが仕事をした。セビージャはバッカの今季8点目となる2戦連発ゴールなどで2連敗中のヘタフェを退け、オサスナはオリオル・リエラの決勝点でエスパニョールを下した。昇格組同士の対戦となったアルメリア対グラナダでは、28分までにリードを2点に広げたアルメリアが第12節バジャドリー戦以来となるホーム2勝目を挙げている。
年末に就任したピッツィ新監督の下、レバンテとのローカルダービーに臨んだのはバレンシア。前半終了間際に相手のクリアミスを突いてピアッティが先制すると、後半にフェグーリの個人技で加点し、アルゼンチン指揮官に白星をプレゼントした。ホームゲームだったとはいえ72%ものポゼッションを記録しており、今後の巻き返しに向けて期待が持てそうだ。
逆に、74%ものポゼッションが勝利に結び付かなかったのはラジョ・バジェカーノ。ビジャレアルを迎えたホームゲームでボールは持ちながら敵のカウンターを浴び、64分までに5点を奪われる。その後2ゴールを返したが焼け石に水で、ここ9試合でわずか1勝(1分7敗)と苦しい状況が続く。
今節の10試合のうち8試合が一方のチームの完封勝利に終わった中、唯一スコアレスドローだったのがバジャドリー対ベティス。ベティスはペペ・メルからガリードに指揮官が代わって3試合目だが、いまだ勝利なし(1分2敗)。最下位なのは同じだが、安全圏である17位との差は5と、監督交代前よりも開いてきている。
<第18節結果>
2014年1月4日(土)
アルメリア 3-0 グラナダ
バレンシア 2-0 レバンテ
バジャドリー 0-0 ベティス
マラガ 0-1 アトレティコ・マドリー
1月5日(日)
バルセロナ 4-0 エルチェ
セビージャ 3-0 ヘタフェ
ソシエダ 2-0 アスレティック・ビルバオ
オサスナ 1-0 エスパニョール
1月6日(月)
ラジョ・バジェカーノ 2-5 ビジャレアル
レアル・マドリー 3-0 セルタ
<過去のラウンドアップ>
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