マンチェスターC対アーセナル以上に、驚きの結末が待っていたトッテナム対リバプール。ELから中2日のホームチームを相手に、開始からアウェイチームが牙をむいた。18分、負傷欠場ジェラードの代わりにキャプテンマークを巻いたスアレスが先制点。40分には、ヘンダーソンがこぼれ球を押し込んでリードを広げる。後半はトッテナムがリスクを冒して前に出たが、63分だった。スアレスに危険なタックルを見舞ったパウリーニョが一発退場。ここから、10人で巻き返しは不可能だった。結局、シュート計21本を食らい、自軍は枠内シュート0本。75分フラナガン(プロ初得点)、84分スアレス(ここ3試合7得点目)、89分スターリングにネットを揺らされ、第12節マンチェスターC戦(6-0)に続く大敗を喫した。
そして試合翌日、クラブは昨季から指揮を執るビラス・ボアスと「双方の同意のもとで契約解除」したことを発表。後任候補として、国内メディアではロシア代表監督のカペッロ、スワンジー監督のラウドルップ、元トッテナム監督のホドル、現在クラブのテクニカルディレクターを務めるバルディーニらの名前が挙がっている。
また今週末はもう1件、順位表の下位で監督交代が断行された。今節で4連敗、6戦未勝利で16位に転落したウェストブロミッチのクラークだ。カーディフに敵地で屈した14日、クラブはトッテナム同様に約1年半で指揮官との別れを決めた。
アーセナルに土が付いた中で、追う者たちは着実に勝ち点を加算。2ポイント差に迫ったのが前出のリバプール、そしてチェルシーである。ピュリス新監督の下で2連勝中のクリスタルパレスを迎えたホームチームは、16分にトーレスが約1カ月半ぶりとなる得点。29分に追い付かれたものの、35分にラミーレスのゴールで奪ったリードをその後は守り切った。
2ポイント差で続くエバートンはフルアムに圧勝。67分に1-1とされたが、73分コールマン、84分バリー、91分ミララスと終盤の3連取で、第9節からの無敗を9試合(5勝4分)に延ばしている。その後方では、ホームで2連敗を喫していたマンチェスターUはアウェイで完封勝利。アストンビラ戦は15分、18分とウェルベックが2ゴールを挙げて主導権を握ると、後半にはクレバリーが加点して8位に順位を上げた。またこの試合では、潰瘍性大腸炎で長期離脱していたMFフレッチャーがピッチに登場。約1年ぶりの公式戦で70分からプレーした。
上位進出へ好位置につけるニューカッスルとサウサンプトンの直接対決は、両者譲らず。中位同士のノリッジ対スワンジー、ハル対ストーク、さらに降格圏脱出を懸けたウェストハム対サンダランドも、同じく引き分けに終わっている。
<第16節結果>
2013年12月14日(土)
マンチェスターC 6-3 アーセナル
カーディフ 1-0 ウェストブロミッチ
チェルシー 2-1 クリスタルパレス
エバートン 4-1 フルアム
ニューカッスル 1-1 サウサンプトン
ウェストハム 0-0 サンダランド
ハル 0-0 ストーク
12月15日(日)
アストンビラ 0-3 マンチェスターU
ノリッジ 1-1 スワンジー
トッテナム 0-5 リバプール
<過去のラウンドアップ>
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