前節マンチェスターCとともに黒星、しかも2連敗で今季3敗目を喫していたマンチェスターUは、最下位サンダランド相手に今節は逆転勝利。ヒーローは、初先発で左サイドMFを任されたヤヌザイだ。「特別な才能の持つ」(モイーズ監督)ベルギー出身の18歳は、1点ビハインドで迎えた55分、エブラのクロスに反応して同点ゴール。さらに6分後には、敵のクリアボールを豪快にダイレクトボレーで蹴り込み、悩める昨季王者に3試合ぶりの3ポイントをもたらした。
対して、ノースロンドン勢は白星をつかめず。第2節から5連勝で単独首位に立っていたアーセナルは、前節オールドトラッフォードを突破(1-2)したウェストブロミッチに苦戦した。前半終了間際にCKから失点すると、後半に入ってもチャンスを許す展開に。それでも63分、試合を前にナイトクラブでタバコをくわえる姿をパパラッチされ、注目を集めてしまっていたウィルシャーがミドルシュートを突き刺し、12本のシュートを打たれたアウェイゲームを「フェアな結果」(ベンゲル監督)で終えている。
一方、トッテナムはホームでウェストハムとのロンドンダービーに完敗。「力強くスタートを切れた」(ビラス・ボアス監督)前半に得点を逃すと、66分にCKから先制され、さらに72分、79分と立て続けに失点。今季2敗目で順位を3位から6位に落としている。
そうした中、アーセナルに再び勝ち点で追い付いたのがリバプールだ。クリスタルパレス戦では、前節に続いてスアレス(13分)とスタリッジ(17分)がゴール共演。ジェラードもPKによる今季初得点で続き(38分)、前半のうちに勝負を決めた。
5位チェルシーは終盤のゴールでノリッジを退け、3位に浮上。開始4分にリードを手にするも、以降は好機を逃し続け、68分に同点とされてしまう。しかし「リスクを冒さなければならなかった」(モウリーニョ監督)後半の交代策が的中。85分、86分と途中出場のアザール、ウィリアンがネットを揺らした。
そのチェルシー同様、4勝目を挙げたのがサウサンプトン。スワンジー相手に19分、ララナのゴールで先手を取ると、終盤にはジェイ・ロドリゲスが加点して危なげなく3連勝を果たした。4戦連続のクリーンシート(無失点)達成と、ここまでリーグ最少7試合2失点の堅守がトップ4入りを実現させている。なお、吉田麻也と李忠成は前節に続いてベンチを外れた。
その他、ニューカッスルはFWレミーの2発、フルアムはFWベントの1発で、それぞれカーディフ、ストークとの接戦に勝利。ストークは3戦2勝スタートから一転、3連敗で4試合未勝利と苦しんでいる。2連勝同士の好調対決、ハル対アストンビラはスコアレスドローで終了した。
<第7節結果>
2013年10月5日(土)
マンチェスターC 3-1 エバートン
カーディフ 1-2 ニューカッスル
フルアム 1-0 ストーク
ハル 0-0アストンビラ
リバプール 3-1 クリスタルパレス
サンダランド 1-2 マンチェスターU
10月6日(日)
ノリッジ 1-3 チェルシー
サウサンプトン 2-0 スワンジー
トッテナム 0-3 ウェストハム
ウェストブロミッチ 1-1 アーセナル
<過去のラウンドアップ>
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