昨季王者バイエルンがボルシアMGを開幕戦で破り、好スタートを切ったブンデスリーガ第1節、大量6得点を挙げて首位に立ったのは、昇格組のヘルタ・ベルリンだった。前線からの素早いプレッシングと反転速攻を武器に、昨季6位のフランクフルトを圧倒。新加入のバウムヨハンが攻撃陣を操り、また同じく新加入の細貝もアシストを決めるなど、攻守にわたって活躍を見せた。まだ第1節ながら「首位」という声に対して2ゴールを決めたアラギは、「順位表は第10節くらいから見るものだよ」と慎重なコメントを残している。なお、フランクフルトの乾は後半頭から登場したが、見せ場は作れなかった。
ヘルタに次ぐ大量得点を挙げたのがドルトムント。新戦力オーバメヤンがブンデスリーガで史上6人目となるハットトリックのデビュー。守ってもアウグスブルクを寄せつけず、敵地で0-4の完封勝利を収めた。オーバメヤンは「言葉で言い表せない、最高の1日になった」とコメント。それに対してクロップ監督は「彼が5点取れればもっとうれしかったんだけど」と笑いを交えながら話した。
二頭体制からヒーピア監督が単独で率いることになった昨季3位のレバークーゼンは、キースリンクの先制ゴール、ソン・フンミンの追加点などで難敵フライブルクにホームで3-1の勝利。敗れたシュトライヒ監督は個の能力差を敗因に挙げており、主力を引き抜かれたチームの完成度を高めるにはもう少し時間がかかりそうだ。シャルケはハンブルク相手に開始2分でフンテラールが先制したが、その後逆転され、何とかサーライのゴールで3-3の同点に追いついた。
シャーフの長期政権が終わり、ドゥット新体制となったブレーメンは昇格組のブラウンシュバイクに0-1で勝利。酒井宏樹が右SBで先発したハノーファーは、退場者2人を出したボルフスブルクを2-0で破った。マインツの岡崎は古巣シュツットガルト相手にゴールを決め、また自陣でのピンチにゴールラインぎりぎりで起死回生のクリアを見せるなど、チームの勝利に貢献。昨季入れ替え戦を制して1部に生き残ったホッフェンハイムは2点のリードを守り切れず、ニュルンベルクに追いつかれている。
<第1節結果>
2013年8月9日(金)
バイエルン 3-1 ボルシアMG
8月10日(土)
レバークーゼン 3-1 フライブルク
ハノーファー 2-0 ボルフスブルク
ホッフェンハイム 2-2 ニュルンベルク
アウグスブルク 0-4 ドルトムント
ヘルタ・ベルリン 6-1 フランクフルト
ブラウンシュバイク 0-1 ブレーメン
8月11日(日)
マインツ 3-2 シュツットガルト
シャルケ 3-3 ハンブルク