GS突破へ残る1枠を懸けて3位リバプールと2位バーゼルが対戦したグループB。逆転するには勝つしかない状況のリバプールだったが前半のうちに先制を許すと、60分には後半頭からピッチへと送り出したマルコビッチが退場となる苦しい展開。それでも81分にジェラードがFKを直接叩き込み追いすがってみせたものの、逆転はならずあえなくGS敗退となった。試合後、主将ジェラードは「6試合を通じて突破するだけの戦いができなかった」と悔しさをにじませた。一方、3季ぶりの決勝ラウンド進出を決めたバーゼルのパウロ・ソウザ監督は「幸せそのもの」と歓喜。なお別カードでは、レアル・マドリーがルドゴレツ相手に4得点を挙げ快勝、2011-12シーズン以来のGS全勝を達成している。
対照的にグループGでは、3位のシャルケが逆転で決勝ラウンドへの切符を手に入れた。敵地でのマリボル戦、勝利の立役者となったのはMFマックス・マイヤー。56分に投入された19歳のドイツ代表MFは、その6分後に相手GKがパンチングでクリアしたボールを蹴り込み、これが決勝点に。もう一カードで、引き分け以上でGS突破が決まる2位スポルティングがチェルシーに敗れたことで逆転劇が現実のものとなった。
グループCでも1ポイント差の2位モナコと3位ゼニトが直接対決。ここまでの5試合でわずか2ゴールながら勝ち点8を積み上げていたモナコは、この大一番で2ゴールを奪い勝利。全6試合で失点はわずか1と、堅守が光った。敗れたゼニトは2季連続のGS突破を逃している。その裏では、すでに決勝ラウンド進出を決めていたレバークーゼンが、敗退が決定済みのベンフィカから得点を奪えずスコアレスドロー。この結果、モナコが1位、レバークーゼンは2位での通過となった。過去2季連続でEL準優勝のベンフィカはグループ最下位となり、ELに回ることもできずに今季の欧州での戦いを終えている。
グループAで3位のオリンピアコスはマルメを下したものの、アトレティコ・マドリーと引き分けたユベントスには届かずGS敗退。ホームでは3戦全勝ながらアウェイで全敗と、敵地での取りこぼしが悔やまれる結果となった。3チームが勝ち点5で横並びだったグループEでは、敵地ローマでマンチェスター・シティが勝利。これにより、シティとの当該成績で上回っているCSKAモスクワは勝ち点3を獲れば2位になれたのだが、結果はバイエルンに3-0と完敗。ローマとは直接対決で1分1敗だったため、最終的に最下位へと沈んでいる。