「この試合はファイナルだ」と前日会見で意気込んだアトレティコ・マドリーのシメオネ監督。グループ最大のライバル・ユベントスとの一戦は、非常に緊迫した試合となった。
公式戦では初めての顔合わせとなった両チームの立ち上がりは、アトレティコ優位で進んだ。アグレッシブにプレスをかけ、カウンターからチャンスをつかむ。しかし、今季公式戦いまだ失点のないブッフォンの壁を破れない。それでも攻勢に出るホームチームは75分、ついに均衡を破る。ファンフランの右からのクロスにアルダ・トゥランが左足で合わせてゴール。それがそのまま決勝点となり、アトレティコが勝利を手にした。
チームはシメオネ監督のベンチ入り禁止処分が解けてから2戦2勝と、闘将の存在がチームに勢いをもたらしている。一方、今季初失点で初黒星を喫したユベントスのアレグリ監督は「敗戦には怒りを覚えるが、このグループはいまだオープンであり、我われにとって大した変化はない」と強気に語った。
前節アトレティコをホームで破ったオリンピアコスは、スウェーデン王者マルメにまさかの敗戦。マルメにとってはCLで初のポイント獲得となり、グループAは4チームが1勝1敗、勝ち点3で並んでいる。
昨季欧州を制したグループBのレアル・マドリーは、ブルガリアの地で逆転勝ち。開始6分にルドゴレツに先制を許すと、その4分後にPKを得るもロナウドがまさかの失敗。嫌な流れになりかけるが、それを断ち切ったのもロナウドだった。24分に再びPKのチャンスを得ると、2度目はきっちり決めて同点。その後なかなか次の1点を奪うことができなかったものの、77分、途中投入されたベンゼマの得点で勝ち越し2連勝を飾った。対照的に、同じく敵地に乗り込んだリバプールは完封負け。バーゼルは昨季チェルシーを破ったザンクト・ヤコブ・パルクで再びプレミア勢撃破に成功し、今季CL初勝利を挙げている。
グループGでは、初戦を勝ち切れなかったチェルシーがスポルティングに辛勝。マティッチが挙げた虎の子の1点で逃げ切っている。一方、内田が後半から出場したシャルケはホームでマリボル相手に痛いドロー。前半のうちに先制を許すと、シュート23本を浴びせるも同点が精いっぱいだった。
劇的なカムバックを見せて勝ち点をもぎ取ったのがグループHのポルト。ウクライナ王者シャフタールに2点を先行されるも、89分、そして94分にFWジャクソン・マルティネスが決めて土壇場でドローに持ち込んだ。BATEボリソフと対戦したアスレティック・ビルバオは敵地で敗れ、グループ最下位に沈んでいる。