試合前はユベントスがいかに前半をスコアレスで乗り切り、後半に勝機を持ち込むかをテーマに挙げた。しかし、ユベントスが積極的だったと見るべきか、レアル・マドリーが慎重だったと見るべきか、蓋を開けてみればユベントスが前半のほとんどの時間を相手陣内で進める展開となった。
第1レグと同様に[4-3-3]の布陣でスタートしたユベントスは、左右の攻撃的MFの位置に入ったポグバとビダルが交互に攻め上がり、3トップに絡んで立て続けにチャンスを作り出す。17分にポグバの意表を突いた右足アウトサイドでのクロスがあわやオウンゴールというシーンを生み、31分にはピルロを起点にマルキージオ、ジョレンテと繋いだボールをエリア内まで侵入したビダルがシュートまで持ち込んだ。
また、攻勢を強める中でもDFラインと中盤の選手たちがうまくバランスを取り、シャビ・アロンソやモドリッチから3トップに出てくるパスを寸断。ロナウドとベイルに個人技から危険なシュートを打たれた場面もあったが、攻撃陣が前掛かりになる中でパーフェクトに近い守備ができていた。
前半はユベントスが14本(うち枠内8本)のシュートを記録した一方で、Rマドリーは5本のシュートで枠内はたったの1本。28分にテベスのクロスにマルキージオが頭で合わせた決定機に象徴されるように、相手の守護神カシージャスに阻まれチャンスをなかなか決められなかったが、42分、テベスの縦パスに飛び出したポグバがエリア内でバランのタックルを受けてPKを獲得する。これをビダルが決め、ユベントスはGS4試合目にして初めて先制点を挙げた。
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