昨年夏にフェルナンド・トーレスを補強するも結果を残せず、冬の移籍市場では彼をレンタルに出す代わりに、やはり期限付き移籍でマッティア・デストロを加えていたミランだが、今季終了後にもストライカーの入れ替えを検討しているようだ。イタリアメディアではその候補者として、2人の名前を挙がっている。
昨夏ドルトムントに移籍したFWチーロ・インモービレへの関心を報じたのは放送局『メディアセット』。記事によると、ミランのガッリアーニ副会長が近々インモービレの代理人と会談の場を持つという。イタリア代表FWがトリノからドルトムントへ移籍する際に生じた金額は推定2000万ユーロ(約26億円)。新天地でリーグ戦3ゴールと苦しんでいる現状を踏まえた現在の価格は1500万ユーロまで落ちていると見られているが、ミラン側はそれを1200万ユーロまで引き下げたいと考えているようだ。
その一方で『カルチョメルカート』が伝えたのは、今冬CSKAモスクワからローマに完全移籍したセイドゥ・ドゥンビア。ローマのコートジボワール代表FW獲得の裏には、デストロを今季終了後ミランに完全移籍させ新FW獲得費用を回収できるとの見通しがあったのだという。しかし、ミランには加入後ここまで7試合で2ゴールのイタリア人FWを買い取る意向はないようで、デストロが復帰すれば余剰戦力を抱えることになるローマと、新たなFWが欲しいミランとの利害を一致するドゥンビアのミラン移籍の可能性が持ち上がってきているとのこと。
ミランの新ストライカー候補として別々の名前を挙げてはいるが、両メディアともレンタルで獲得したデストロの買い取りオプションを行使しないとの見方では一致。完全移籍に必要な1600万ユーロを支払いチームに残すのではなく、夏に新たなCFを迎えることが有力視されている。