今夏の移籍市場の注目株と見られているボルフスブルクのケビン・デ・ブルイネ。複数のビッククラブが23歳のベルギー代表MF獲得に興味を示していると報じられる中、クラブ側はこの夏にチームを去ることはないとの見解を示しているようだ。ドイツの通信社『DPA』が、スポーツディレクターを務めるクラウス・アロフスのコメントを伝えている。
「我われはチャンピオンズリーグでのプレーを望み、ドイツの中でトップレベルのチームを構築したいと考えている。今はその途上であり、誰かがすぐにチームを離れることは考えていない」とチームの強化方針についてまず説明したアロフス。続けて、これまでにユナイテッドとシティのマンチェスター勢やバイエルンなどからの関心が報じられてきたデ・ブルイネの去就について「彼のエージェントへと(他クラブから)アプローチがあったかもしれないが、それは普通のことだよ。そして、(オファーがあったとしても)意味がない。ケビンもエージェントも、ボルフスブルクが彼にとって理想のクラブだと言っているのだから」と語り残留に自信を見せたという。
ただし、将来的な移籍の可能性については「その後(来年以降)どんなことが起こるかは、私にはわからない」と付け加えたようだ。
一方で18日の『ロンドン・イブニング・スタンダード』紙は、マンチェスター・シティのフットボールディレクターであるチキ・ベギリスタインが、19日のヨーロッパリーグ・ラウンド16第2レグのインテル対ボルフスブルクを視察すると伝えている。また同日の『デイリー・メール』紙によれば、シティに加えパリ・サンジェルマンも交渉を望んでいるとのこと。なお、移籍金は3500万ポンド(約63億円)とも4500万ポンド(81億円)とも報じられている。
残留か移籍か、熱を帯びる綱引きは今後ますます過熱していきそうだ。