先日報じられていた、ロシア・プレミアリーグのゼニトに所属するFWフッキへの人種差別的行為に関して、トルペド・モスクワに30万ルーブル(約60万円)の罰金とホームゲーム2試合を無観客開催とする処分が下されたようだ。スポーツ専門チャンネル『ESPN』が伝えている。
15日に行われたトルペド対ゼニトの35分にブラジル代表ストライカーが先制ゴールを決めた際、スタンドのトルペドサポーターからモンキーチャントが浴びせられていた。
処分を決めたロシアサッカー連盟は、「このような人種的虐待が繰り返される場合、次はさらに重い罰を受けることになる」との声明を発表。フッキに対する人種差別行為は今シーズン2度目で、昨年9月にスパルタク・モスクワサポーターからもモンキーチャントを受けていた。なお、今回処罰を受けたトルペド・モスクワは今シーズンすでに2度、人種差別行為が原因でスタジアムの一部閉鎖処分を科されている。
また、ロシア・プレミアリーグのセルゲイ・プリャドキン会長も「これは、我われが直面する主たる課題ではないが、人種差別は間違いなく問題だ。サッカーが発展している数カ国でこういった問題が起こる、毎週のようにね。イングランドでさえそうだ。我われは起きてしまったことの責任を取る。連盟とスポーツ省とともに、問題を排除するために努める」とコメントしている。