12日のイタリア『コリエーレ・デッロ・スポルト』紙が、かねてから交渉を続けていたとされるセリエBのバーリと、給料未払いを理由にセリエAのパルマとの契約を解除し現在はフリーとなっている元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノとの交渉が不調に終わったと報じた。
記事では「カッサーノとの交渉は立ち消えとなってしまったよ。彼の加入を待ち焦がれていたサポーターにとっては悲しいことだが、ここ数週間我われは彼に振り回されてしまった」というバーリのジャンルカ・パパレスタ会長のコメントを紹介。
また同会長が「彼とバーリとの強く固い絆を前にしても、返事はノーだった。今やもう、彼との間には深い溝がある」と語ったとも伝えている。
カッサーノの生まれ故郷であり、プロキャリアをスタートさせた地でもあるバーリは、元イタリア代表FWの獲得に一番近いクラブとされていた。しかし、カッサーノは「家庭の事情」を理由に断わりを入れたという。現状、他クラブから正式なオファーはないと見られており、去就は依然不透明なまま。
パルマとの契約解除後には、「もしシーズン終了後になっても新たな所属先が見つからなければ、サッカーを辞めることもある」と引退の可能性も口にしていたカッサーノ。これまでに数々の問題も起こしてきた32歳のファンタジスタを受け入れるクラブは、果たして現れるのだろうか。