就任初年度となる昨シーズンは国内2冠を含む4タイトルを掲げ、今季も前半戦を終えてリーグ戦で2位に勝ち点11差をつけ独走状態を築くなど、バイエルンで順調に歩みを進めているジョセップ・グアルディオラ監督。ただ、彼とクラブとの現行契約は来季終了後の2016年6月末までとなっており、その去就に関する噂が浮上してきている。
昨年末には、2016年に予定されているバルセロナ会長選への出馬が噂されるジョアン・ラポルタ元会長が、選手としても監督としてもチームに栄光をもたらしたグアルディオラをスポーツディレクター(SD)として招き入れる意向を示していることをスペイン『スポルト』紙が報じていた。
しかし、バイエルン側に焦りはない模様で、契約延長に関する話はしばらくしないことを明かしたという。バルセロナがあるカタルーニャ州の地方紙『アラ』によると、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOは「我われは今後数カ月の間、契約更新の話し合いはしないと彼に伝えている」と明かすとともに、「今シーズンが終了するまでアクションを起こすことはないだろう」と続けている。また、契約更新を開始する時期については「今年の後半に話し合いを始めるかもしれない」と見通しを語っている。
この他、「彼は、自身が望む限りここにいることができる。ただ、ペップは保障を必要とするような人間ではない。お金のために5年契約などしないよ。そんなのはペップ・グアルディオラじゃない。彼はいつだって今を生きているんだ。私はそれを受け入れている」として、長期契約を交わす可能性は低いとの見通しを示している。