昨年末に今シーズン終了後までマンチェスター・シティに留まることがクラブから発表されていたフランク・ランパードについて、実際にはレンタル元と思われていたニューヨーク・シティとの間で契約が結ばれておらず、マンチェスターCとの契約下にあることが明らかとなった。
事の発端は8日にプレミアリーグが発表した声明。この中で、「フランク・ランパードは、14-15シーズンの終わりまでマンチェスター・シティの選手として登録されている。プレミアリーグはマンチェスターCから、シティフットボールグループとNYシティの間で同選手に関して一切の合意は存在しないという確認を受けた」ことが発覚。つまり、これまでのレンタル加入という認識自体が誤っていたのだ。
一方、メジャーリーグサッカー側はこれまで所属元とされていたNYシティとの間には契約が結ばれていなかったが、グループの親会社であるシティフットボールグループとの契約は成立している、との見解を示しているという。
いずれにしても、NYシティとランパードとの間に契約が存在していないことは事実。NYシティに加入しない可能性が浮上したことで、元イングランド代表MFの到来を心待ちにしているNYシティのサポーターからは批判の声が上がった。
こうした一連の騒動を受け、ランパード自らが発したコメントを英国『スカイスポーツ』が伝えている。
「ここ数日間、多くの嘘とナンセンスを目にした。自身の状況についてはっきりさせたい。昨年、契約満了となったチェルシーから放出された後、僕は2015年1月1日から2年間NYシティでプレーする契約に署名した。その後、NYシティで最高の状態でプレーするために、暫定的にマンチェスターCに加入する機会を与えられたんだ」と契約の経緯を説明したランパードは、続けて「この期間はマンチェスターCによって延長されたが、プレミアリーグのシーズン終了後にはNYシティでプレーする」と明言。
一部では来季以降もマンチェスターCでプレーを続けるのではとも報じられていたが、本人の発言によってその憶測に終止符が打たれることになりそうだ。