精巣がんを克服したニューカッスルMFホナス・グティエレスが、U-21プレミアリーグカップで約8カ月ぶりにピッチへと戻って来た。『スカイスポーツ』など複数メディアが伝えている。
22日に行われたニューカッスルU-21対ウェストハムU-21の一戦でメンバー入り(U-21プレミアリーグではレギュレーションにより、GKに1つ、フィールドプレーヤーに3つオーバーエイジ枠がある)したグティエレスは先発出場を果たし、87分までプレー。会場はスタンディングオベーションで彼を迎えた。なお、試合はニューカッスルU-21が4-1で勝利している。
試合後、31歳のアルゼンチン代表MFは自身のツイッターで「支えてくれたすべてのファンに感謝しているよ、僕は戻って来ることができた。いいゲームでとても幸せだ。ありがとう」とつぶやいている。また、所属するニューカッスルの公式ツイッターも「グティエレスがカムバックを果たし87分プレー。ニューカッスルU-21が4-1でウェストトハムU-21を倒した」と彼の写真付きでツイート。ウェストハム公式アカウントもカムバックを喜ぶツイートをしている。
2013年4月に行われた試合中に相手選手と接触し睾丸を負傷したグティエレスは、その後の検査で腫瘍が見つかり、同年10月に左の精巣の摘出手術を行った。一度はピッチに戻って来たが、治療に専念するために母国アルゼンチンへと帰国。先月に自身のツイッターでがんを克服したことを発表し、今月に入りニューカッスルのU-21チームの練習に参加していた。
気になる今後について、ニューカッスルの指揮官アラン・パーデューは先週、「彼次第だ」と発言。クラブの一員として、公平にチャンスを与える意向を明らかにしている。まだ越えなければならないハードルはあるものの、グティエレスがプレミアの舞台で再び躍動する姿が見れることを期待したい。