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土屋雅史が見所を紹介!J1リーグ第31節&J2リーグ第39節プレビュー

2022.09.30

いよいよJリーグも終盤戦に突入。第31節のJ1リーグからは、人間関係にフォーカスした2試合をピックアップ。第39節のJ2リーグからは、指揮官に共通項を見出した1試合をフィーチャーしたい。 9月26日(月)に発売が開始されたスポーツくじ『WINNER』の予想購入の参考にして欲しい。

【J1リーグ】サガン鳥栖×京都サンガF.C. 予想:1-1

 川井健太監督の続投も発表された9位・サガン鳥栖と、残留に向けて勝ち点3を奪いたい16位・京都サンガF.C.の対戦からは、両チームの守護神にある“共通点”を見つけることができる。それは『J3リーグでのプレー経験がある』ということだ。鳥栖の朴一圭は藤枝MYFCで2014年からの2シーズン、FC琉球で2016年からの3シーズンをJ3で戦っている。当時から足元の巧みさと守備範囲の広さには定評があり、2019年にはJ3優勝とJ2昇格を手土産に琉球から横浜F・マリノスへ移籍すると、いきなりJ1優勝をレギュラーとして経験。今シーズンもここまでフルタイム出場を続けるなど、リーグ屈指の実力者という評価を確立している。

朴一圭(サガン鳥栖)

 一方、京都の上福元直人は今シーズンからの移籍加入組。徳島ヴォルティスの正GKとしてJ1デビューを飾った昨シーズンは34試合に出場したが、プロキャリアをスタートさせた大分トリニータでは、チームの降格に伴って2016年シーズンはJ3でプレー。1年でのJ2復帰の一翼を担ったものの、ガンバ大阪U-23戦では当時17歳だった堂安律に2点を奪われたこともあった。2018年に加入した東京ヴェルディで、2シーズン連続でリーグ全試合にフル出場を果たすと、徳島でもJ1昇格の立役者となるなど、J2トップクラスのGKへと成長。今シーズンもそのアグレッシブなスタイルが、J1で十分に通用することを証明し続けている。朴と上福元。見方によっては“苦労人”とも称されるような2人のGKの直接対決から、目が離せない。

上福元直人(京都サンガ)

【J1リーグ】北海道コンサドーレ札幌×川崎フロンターレ 予想:1-2

 今やJリーグ指折りのプレースキッカーに数えられる、北海道コンサドーレ札幌の福森晃斗。第29節の磐田戦では得意としている右45度の位置から、右上隅に華麗な直接FKを叩き込み、その“アーティストぶり”を披露したばかりだが、そんなレフティが昨シーズンのJ1王者でプレーしていたことは、意外と知られていないのではないだろうか。桐光学園高校から川崎フロンターレに高卒ルーキーとして加入したのは2011年。同期入団の大島僚太が早々に頭角を現し、順調にステップアップしていく一方で、福森は出場機会を満足に得ることができず、2015年にはJ2の札幌へと期限付きで移籍することになる。

 だが、結果的にこの決断は大成功。期限付き移籍2年目の2016年シーズンにはチームのJ1昇格に主力として貢献すると、完全移籍に移行した翌年からは5シーズン続けてリーグ戦30試合以上に出場した上で、毎年のようにFKからの得点を記録。現在では他クラブのサポーターからも、『福森と言えばFK』という立ち位置を認められていることは間違いないだろう。札幌でのプレーも8シーズン目を迎えたとはいえ、やはりJリーガーへの道を開いてくれた川崎との対峙は、いつだって特別な一戦。札幌がペナルティエリア付近でFKを獲得した時は、福森の左足に要注目だ。

【J2リーグ】ロアッソ熊本×ブラウブリッツ秋田 予想:1-0

 熊本を率いる大木武監督と、秋田を束ねる吉田謙監督。まったく異なるスタイルを志向する両指揮官だが、実はこの2人が有する同じようなスタンスが表出するタイミングがあった。それは2021年シーズンのホーム最終戦。1シーズンをともに戦ったファン・サポーターの前で、チームを任された監督として挨拶に臨んだ時のことだ。

 大木監督はJ3優勝とJ2昇格が決まった試合後にもかかわらず、その日の午前中に練習していた“メンバー外”の選手たちに言及して、声を詰まらせた。曰く「午前中に練習をやっているヤツも、この試合をやっているヤツも、同じチームだよという気持ちだったんです」と。何ともこの人の人間性を現わすようなエピソードだ。そして、吉田監督もホーム最終戦に詰め掛けたソユースタジアムの観衆を前に、“メンバー外”の選手が普段からどれだけ本気でトレーニングと向き合っているかについて触れ、やはり声を詰まらせた。もともと言葉に力のある人が、いつも以上に力を込めて語った話には、とびっきりの熱量がほとばしっていた。

 大木監督も吉田監督も、おそらく選手に対する想いは共通している。全員にサッカーが上手くなってほしい。全員にサッカーを楽しんでほしい。そんな指揮官同士が激突する90分間が、熱くならないはずがない。えがお健康スタジアムのピッチには、そこかしこに“本気”が爆発し続けているはずだ。

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※この記事は『日本スポーツ振興センター』の提供でお届けします。本記事は日本スポーツ振興センターから委託を受けて制作しており、日本スポーツ振興センターが内容の信憑性を保証するものではございません。

Photos: Getty Images

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Profile

土屋 雅史

1979年8月18日生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社。学生時代からヘビーな視聴者だった「Foot!」ではAD、ディレクター、プロデューサーとすべてを経験。2021年からフリーランスとして活動中。昔は現場、TV中継含めて年間1000試合ぐらい見ていたこともありました。サッカー大好き!

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