8日に行われたパリSGとのCL準々決勝第2レグで2-0と勝利し、アウェイゴール差でベスト4進出を決めたチェルシー。87分、アスピリクエタのシュートのこぼれ球に反応して決勝点を挙げたFWバは試合後、「チェルシーにはどのクラブも欲しがるような素晴らしいFWが3人いる」と、モウリーニョ監督からの批判に返答した。
モウリーニョは3月29日のプレミアリーグ第32節でクリスタルパレスに1-0で敗れた後、「FWは試合から消えていた。度胸がない」と、この日出場したトーレスとバ(エトーは負傷欠場)を批判。さらに「来季はストライカーを補強する」と明言していた。そして4月2日のPSGとの第1レグ(3-1で敗戦)では、トーレスとバをベンチスタートさせ、MFのシュールレをCFとして起用している。バは「(批判から)僕らを解放することができて良かった」とコメント。この第2レグではエトーが先発、さらにバとトーレスが途中投入され、珍しくFW陣3人が同時にプレーしていた。
2012-13シーズンの冬にニューカッスルからチェルシーへ移籍したバ。そのシーズン前半はニューカッスルのエースとしてリーグ戦20試合で13ゴールを決めたが、新天地では定位置を奪えず、12-13シーズン後半は2ゴール、今季はここまで3ゴールにとどまっている。しかし、今季のCLでは途中出場がほとんどながら高い決定力を発揮しており、PSGとの第2レグ終了時点で142分間(4試合)プレーし、3得点を挙げている。
一方、モウリーニョは「バは素晴らしいプロフェッショナルであり、グループを重んじる人間だ。彼が得点を決められたことは、彼自身だけでなくチームにとっても大きな意味を持つ」と話している。