ついたのは相手に退場者が出た後の75分。そこからさらに後半ロスタイムに2点を畳みかけ、勝ち点3をもぎ取った。シエナに乗り込んだナポリも、苦戦の末に公式戦5試合ぶりの勝利を手にした。八百長疑惑で主将のカンナバーロが6カ月の出場停止、加えてチームも2ポイント減のペナルティを受けるなどムードは最悪だったが、ぎりぎりで踏み止まった。なお、シエナのイアキーニ監督は初陣を飾れなかった。
ラツィオはフェラーラからデリオ・ロッシに監督が代わったサンプドリアに競り勝ち、2位浮上。彼らに続く3位に躍り出たのは、ヨベティッチの2ゴールなどでパレルモを一蹴したフィオレンティーナ。連勝で年内最終戦を終えたモンテッラ監督は、「リーグ戦は長い」とあくまで先を見据えている。下位ではカターニアに勝利した昇格組のペスカーラが降格圏脱出に成功している。
※本誌288号では、ローマ対ミラン、インテル対ジェノアの詳細レビューやコラムを掲載。