ボール支配率49%、シュート数9対13、CK6対7——「無気力」という形容が当てはまる試合だった。ロナウドを出場停止で欠いたレアル・マドリーは数字上でも最下位チームを下回った。冷たい雨、荒れた芝を制すのは技術ではなく、やる気だ。パスミス、シュートミスの見本市のようなオサスナだったが、体のぶつけ合いで勝った。エジルに代わりトップ下に入ったモドリッチはまたも肉弾戦に消え、彼を引き継いだカカーは肘打ち、遅延行為で2枚のイエローをもらい18分間で退場。モウリーニョは「リーガ序盤に起こったことは話したくない」と、シーズンの滑り出しの悪さが首位バルセロナとの大差の原因とほのめかした。アスレティック・ビルバオは転落の一途。敵地で勝利したラジョ・バジェカーノ監督パコ・ヘメスは「このチームは歴史を作る」と胸を張った。
※本誌290号では、マラガ対バルセロナ、ベティス対レバンテ、バレンシア対セビージャのレビューなどを掲載。