25日、日本サッカー協会(JFA)が記者会見を開き、12月に日本で開催されるEAFF E-1サッカー選手権2017 決勝大会の概要を発表した。
2003年に東アジア選手権として創設されてから14年、世界のサッカー界における東アジア地域の存在感の高まりを受け、今大会から「EAFF E-1 Football Championship」へと名称を変更するとともに、大会ロゴも一新。新名称の「E-1」には「East Asia(東アジア)のナンバー1を決める」「East Asiaを1つに結束する」「East Asiaの『先進性』の表現」という想いを込め、新たなステージを目指していくという。
「Innovation&Unity」(革新と結束)をスローガンに掲げる今大会では、KDDI社協力の下「VR(Virtial Reality)」技術を導入。スマートフォンを通して360°視点の試合動画が配信され、新たな視聴体験を提案していく。
また、大会公式球には国際大会で初めてsfidaの「VAIS」が採用された。戦勝の神、毘沙門天の鎧の柄にインスパイアを受けた和テイストの仕上がりになっている。
そんな、新たな船出を迎える大会にどのように臨むのか。男女両代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督と高倉麻子監督がそれぞれ意気込みを語った。
冒頭、「こんにちは」と日本語と挨拶をしてから会見をスタートした男子代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「まず勝つこと。そして、最後(W杯)に残るであろう選手の見極め」と2つの目標を掲げた。「ほぼ練習時間がない中で臨み、初戦の時には選手がかなり疲労していた」2年前の大会では最下位の4位に終わったが、「今回は1週間の準備期間をもらっている。しっかり準備してそれぞれの試合を勝利していきたい」と前回大会との違いを強調。「これからリストを作成していく」という選手のセレクションに関しては「国内組を試すいい機会になる。彼らにとっても我われに(プレーを)見せつける場となるわけだから、本当に頑張ってほしい」と奮起を促した。さらに、ファンに対しても「みなさんには、我われを後ろから、全員でサポートしてほしい」とメッセージを送っている。
女子代表の高倉麻子監督は、「東アジアには世界の中でも非常にレベルの高いチームがそろっています。簡単に勝てる大会とは思っていません。お互いに切磋琢磨してきたライバルであり仲間でもありますが、(来年)4月のW杯予選では必ず倒さなければいけない相手です。選手たちがどれくらい自覚を持って戦えるか、楽しみにしています」と決意を口にした。
男子はW杯、女子はW杯予選に向けてどの選手がアピールに成功するのかはもちろん、最新技術を駆使した新たなサッカー観戦にも注目のE-1サッカー選手権。チケットは9月29日(金)からファミリーマートで先行発売され、10月14日(金)から一般発売が開始となる。
■大会概要
正式名称:
EAFF E-1 サッカー選手権2017 決勝大会
開催期間:
2017年12月8日(金)~12月16日(土)
会場:
男子:味の素スタジアム
女子:千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)
大会公式球
『VAIS』(sfida)
チケット販売
9月29日(金)~10月13日(金)ファミリーマート先行販売
10月14日(土)~ 一般販売
放送:
フジテレビ系列にて全国生中継
大会公式サイト:
https://eaff.com/competitions/eaff2017/index_j.html