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2016.07.20 13:38

SPECIAL

『ダ・ゾーン』ディレクターインタビュー

月刊フットボリスタ第35号特集「新世代メディアとサッカー」より

■なぜ、日本を選んだのか?

──ロンドンに拠点を置くパフォームが上陸したことで「黒船が来た」とも言われていますが、なぜ新たなサービス提供先に日本を選んだのですか?
 「まずはタイミングですね。現状の日本では複数のスポーツを見ようとしてパッケージを組み合わせていくと8000円以上かかります。ファンがお手頃な価格で見られるサービスがなかったため、今このタイミングで日本でサービスを開始すべきと考えました。さらに、今の日本はテレビが主なので、限られたデバイスでしか見られないものをマルチデバイスで提供することによって、日本の視聴習慣に合わせたものにできる。日本の場合、通勤時間が長いので通勤中に見たり、寝る前にベッドの上でタブレットで見たりなどのニーズがありますよね。ぜひそれを我われが提供したい。『黒船』というのはポジティブとネガティブの両方の意味があるかと思いますが、あくまで便利かつリーズナブルなものを日本国内で展開したいというのが理由です」

──サブライセンスでテレビ局に試合を提供することはありますか?
 「地上波への提供は何も決まっていませんが、ビジネスとしてそういう可能性は否定できません」

──パフォームグループであるWEBサイト『GOAL.com』とのコラボレーションは考えていますか?
 「『GOAL.com』はサッカーに特化したサイトです。『ダ・ゾーン』では複数のスポーツを扱うので、サッカーの部分では連携していく可能性もあります」

──世界のOTTサービスでは動画を見るだけでなく、中国の『WECHAT』のようにありとあらゆることができるようなサービスがありますが、パフォームグループはスポーツ以外の領域にビジネスを広げていくことは考えていますか?
 「パフォームはスポーツに特化した会社です。我われのコアであるスポーツコンテンツから離れてしまうと、ミッションが変わってきてしまう。スポーツに特化したことだけをやり続けていくことが非常に重要だと思っています」

──最後の質問になります。例えば、プレミアリーグは国内だけで1兆円の放映権料(3シーズン総額)です。Jリーグはわずか数百億円。差は桁違いですが、放映権ビジネスにおいてこの差を埋めるために必要なことは何だと思いますか?
 「現状の日本ではスポーツを見られる機会が非常に限られています。海外は試合映像の作り方から、試合を見る方法、スタジアムでの体験、ファンを囲い込むというすべての面が長けています。我われの『ダ・ゾーン』で試合を見られる機会を増やしていくことで、スタジアムに行く人も増えていくでしょう。ファンが増えていくと、売り上げが伸びていき、そうするといい選手が獲得できます。それがまた放映権の金額を上げていくという、いいサイクルに繋がっていく。我われはそのお手伝いができればと考えています」

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