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Photo: Bongarts/Getty Images

2017.04.19 18:30

REVIEW

UEFA CHAMPIONS LEAGUE / QF 2nd leg

アグレッシブさが裏目に出たビダル退場

勝負を分けたワンプレー:レアル・マドリー 4-2 バイエルン


UEFAチャンピオンズリーグ全試合を放送する『スカパー!』と『footballista』がコラボレーション。注目カードの勝敗を分けたポイントを、『footballista』執筆陣が詳細に分析する。


 バイエルンが1-2で90分を終え、2戦合計3-3で勝敗の行方は延長戦に持ち越された一戦は、レアル・マドリーがロナウドのCL通算100点目となるゴールなどで3点を加え2戦合計6-3で準決勝進出を決めた。

 延長戦でのロナウドの2得点は正確にはどちらもオフサイド。バイエルン側から見れば、判定に試合を壊されたとも言える。ただ、延長戦のバイエルンは明らかに中盤のインテンシティが落ち、ほぼ一方的にレアル・マドリーの攻撃を受けていたことを考えると、得点に直接絡む2つの判定以上にポイントとなったのはビダルの退場であろう。

 84分、レバントフスキと競り合ったセルヒオ・ラモスがファウルを受けたレアル・マドリーはすぐにリスタート。左サイドでラームの裏を取ったアセンシオに対し、カバーに入ったビダルは斜め後ろから駆け寄りスライディングでボールをかき出したが、伸ばした足がアセンシオの足を払う形になってしまった。

 視界の外である斜め後ろからのスライディングタックルがアセンシオを転倒させたことは事実だが、ビダルは確かにボールに触っており、2枚目の警告に相当するかと言えば疑問符が付く。

 ただ、この場面で指摘したいのは、すでに警告をもらっている選手が、ここまでギリギリのプレーを選択する必要がある場面だったのかということ。最終ラインにはイェロメ・ボアテンクとフンメルスに加えアラバも残っていた。一方のレアル・マドリーは中央にロナウド、ファーサイドにルーカス・バスケスがいるのみで、守護神のノイアーを含む守備陣で十分にしのぎ得る陣形だった。

 35分間以上1人少ない状態で戦いながら最終的なチーム走行距離の差がわずかに1kmしかなかったように、バイエルンの選手たちは開始直後から相手を上回るハードワークを見せていた。ビダルはそうしたバイエルンのスタイルを象徴する選手であり、このシーンでも自らのスタイルを貫き積極的にボールを奪いに行ったのだろう。確かに判定は不運だったが、冷静に状況を判断できていれば防げた退場劇ではなかったか。

(文/河治良幸)



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明日はバルセロナ対ユベントスを神尾光臣さんがレビュー予定、こちらもお楽しみに!

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