MONvMAC_review

Photo: Getty Images

2017.03.16 18:05

REVIEW

UEFA CHAMPIONS LEAGUE / R16 2nd leg

勝負の前半、モナコらしさが凝縮された2点目

勝負を分けたワンプレー: モナコ 3-1 マンチェスターC


UEFAチャンピオンズリーグ全試合を放送する『スカパー!』と『footballista』がコラボレーション。注目カードの勝敗を分けたポイントを、『footballista』執筆陣が詳細に分析する。


 勝ち抜けを決めたのはFKからのバカヨコの3点目だが、ターニングポイントはモナコの2点目、ファビーニョのゴールだろう。

 モナコが自分たちのリズムでプレーできるのは前半である。ファーストレグでは70分過ぎにスタミナ切れを起こしていた。このセカンドレグでも後半はシティの攻勢となっており、モナコの特徴である守備の強さとカウンターアタックを発揮できるのは動きにキレのある時間帯なのだ。その勝負どころの前半に2点をリードできたのは大きかった。

 早々にムバッペが先制した後も、モナコはファビーニョ、バカヨコの鉄壁ボランチコンビを中心に着実にシティのボールを刈り取っていく。そして29分、中盤でこぼれ球を拾ったムバッペがドリブルで左サイドへ運ぶ。ストーンズと対峙したムバッペは、いったんサポートについたルマルへバックパス。ルマルは鋭い切り返しでストーンズを外して再度縦へ運んだ。ストーンズが食い下がってきたので、ルマルもここでいったん停止するが、その瞬間にメンディがオーバーラップ、ルマルからの短い縦パスを受けてストーンズを振り切ったメンディが絶妙のロークロスを通し、ファビーニョがきれいに合わせた。

 ある意味、気の毒だったのはストーンズである。最初にムバッペを追って走り、さらにルマルを追い、最後はメンディに走らされた。CBのストーンズはスプリント勝負に長けているわけではない。スピードで勝る3人に相次いで縦へ行かれて阻止するのは難しかった。

 モナコは局面的に2対1を作っている。ルマルがストーンズと対峙した時点では1対1だが、すぐにペナルティエリア内にいたメンディがルマルの背後へ回り込んだ。ルマルはメンディの動きを見てタメを作っている。モナコは技巧派のルマル、ベルナルド・シルバを両サイドMFに置き、彼らをSB(メンディとシディベ)がサポートする形でのサイド攻撃を得意としている。この2点目にも技術と判断の良さに運動量を合わせたモナコらしさが表れていた。

(文/西部謙司)



この試合のハイライトをスカパー! サッカーUCLページで配信中!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加